おれのサンドイッチが捨てられた

なにも食う気がしない今日、だったら食わなければいいのだが、やはりなにか食うかという気もあってコンビニへ。なぜかわからぬが、「あまり食う気がしないときはサンドイッチだな」と思い、適当に手にとってレジへ。 「カードで」とおれ。 「ハイ」と中国人…

期待はずれの国

期待はずれの国には、期待はずれの国民が住んでいる。音頭を取って、なにかをしようというやつがいないではないが、どうも期待はずれっぽいなと思うと、音頭取りが引きずりおろされて、期待はずれに終わりそうだったなにかは、まったくの期待はずれのしろも…

文春で好評ですって 桜玉吉『日々我人間』を買う

まさか、桜玉吉の名前を「文藝春秋の新刊」で見る日がくるとはなぁ。玉吉もなぁ。 ……というわけで、桜玉吉の『日々我人間』である。 日々我人間 作者: 桜玉吉 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/11/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を…

はてな双極性障害クラスタのおれが読む『ノーチラスな人びと』

副題は『双極性障がいの正しい理解を求めて』。「障害」の「害」の字を開いているのは編著者の意志あってのことらしいが、おれは面倒だし、なんか変だと思う(だったら「障」の字に悪い意味はないのか、とか)ので「障害」を使う。この本は現場のお医者さん…

犬を殺すな 『ジョン・ウィック』

ジョン・ウィック(字幕版) 発売日: 2016/02/10 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る どんな映画にも、一つくらいためになる教えがあると思う。どんなくだらなかったり、娯楽に徹していたり、難解で眠くなるようなやつだったりしても、一つく…

『弱さの思想 たそがれを抱きしめる』を読む

弱さの思想: たそがれを抱きしめる 作者: 高橋源一郎,辻信一 出版社/メーカー: 大月書店 発売日: 2014/02/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る 「弱さ」の中に、効率至上主義ではない、新しい社会の可能性を探ってみたい。 「弱さ」と「…

ワンダラー・ベイビー? 『百円の恋』を観る

百円の恋 [DVD] 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) 発売日: 2015/06/10 メディア: DVD この商品を含むブログ (12件) を見る 新井浩文、という名前を見かけると、その作品はおもしろいんじゃあないか、という気がする。本作もそうである。輪をかけ…

缶コーヒーは虚しい

缶コーヒーは虚しい。そう思う。「厳選した豆を使用!」、だろうが、「画期的な新製法!」だろうが、ドンキかなんかで安売りしている豆を買ってきて、自分で挽いて飲んだほうが確実にうまい。 むろん、人間いつだってコーヒー豆をガリガリやって、フィルタ用…

人はなぜ眠らなきゃいけないのか?

ここのところ、朝がまったく駄目だ。寒くてお布団から出たくない、というのもある。あるけれど、「これは双極性障害が鬱側に振れている結果の過眠だな」という感覚もある。休日には平気で15時間くらい寝ている。こんなことを人に言うと「寝るのにも体力が必…

必見としか言えん 映画『この世界の片隅に』

映画が終わり、シアターが明るくなる。隣で見ていた女が言う。 「あれよりもぜんぜんすごいじゃない」 おれはこう応える。 「そりゃもう、原作からして違いますからね」 ……べつにこの映画を賞賛するために、べつの作品を貶そうというわけではないが、そんな…