12/31猪木祭、メーンは「室伏 対 アヌシュ」

 ネットでそんなアンケート。「どちらが勝ちますか?」という質問に対して、ドーピング・モンスターと化したアヌシュを支持する票が多く集まっている。一方で、「>メーン」という項ができ、この表記に対するツッコミ票がいくつか入っている。
 mainの表記は「メイン」か「メーン」か。どちらが正しい、という答えは当然の事ながら存在しない。自分はどちらかと言えば「メーン」派である。はじめは「メイン」派だったが、はっきりした転換点は忘れたが、競馬関係で「メーンレース」などの表記を見て、これからは「メーン」にしようと思ったのを覚えている。
 では、一般的な基準はどちらだろうか。多く流通しているのは「メイン」だが、ここ*1などを読んでみるに、「外来語表記の原則」では「メーン」となるらしい。だいたい言葉は使われなくなるにつれて淘汰されるものだが、「メーン」が生き続ける理由はおそらくこれだろう。
 何らかの印刷物をつくるとする。クライアントは国や自治体としておこうか。その際に「この○○という(カタカナ)表記は正しいの?」と聞かれることがある。その返答に「フィーリングで」というのは通用しない。すると、上記の「外来語表記の原則」であるとか、各新聞社が出している用語辞典という「根拠」が必要になってくるのだ。
 だからといって、「メーン」なら「メーン」が正しいということにはならない。国語審議委員会や新聞社が言葉を決めているわけでもない。言葉はクソみたいに自由なものだ。だけど、何か「根拠」が必要になる分野や場面があるってことで、関係ないところでは好きにすればいい。
 そんなわけで、この箱のメーン・テーマである室伏対アヌシュ。あの肉体を活かして格闘家にすべしという声もある室伏だが、果たして性格的に向くだろうか。格闘家にはハートが必要だ。アメリカの名調教師ボブ・バファートは「我々の仕事は馬のハートばかりでなく、肉体をも鍛えることだ」と言った*2。その点で、ハンガリー、いやハングリー精神においてアヌシュの断然優位と予想する。

*1:http://www.koho.or.jp/cgi-local/bbs/wforum.cgi?no=270&reno=269&oya=269&mode=msgview

*2:かつてフジテレビ「スーパー競馬」内で舛添要一がインタビューしていた。その中で、「馬のハートを鍛えることも大切なのか?」という質問に対して、こう答えたと記憶する