おやすみ、メーン州の王子、そしてニュー・イングランドの王

紙の神奈川新聞を読んでいたら、記者のコラムで共同通信社の用語辞典が改訂された件が記されていた。そこで例として使われていた用語の一つが「メーン」だった。これが「メイン」になるらしいのである、メーン。メインのほうが一般的にも使われるということなのだろう。

と、おれはそう知りつつあえて「メーン」を極私的な日記に使ってきた。長年使ってきたはてなダイアリーの方で検索すると、「メーン」が「約 487 件(0.29 秒)」で、「メイン」は「約 58 件(0.27 秒)」である。

と、「メイン」と「メーン」について取り上げている記事もあった。

d.hatena.ne.jp

……「室伏 対 アヌシュ」? はいいとして。

 mainの表記は「メイン」か「メーン」か。どちらが正しい、という答えは当然の事ながら存在しない。自分はどちらかと言えば「メーン」派である。はじめは「メイン」派だったが、はっきりした転換点は忘れたが、競馬関係で「メーンレース」などの表記を見て、これからは「メーン」にしようと思ったのを覚えている。

でもって。

 何らかの印刷物をつくるとする。クライアントは国や自治体としておこうか。その際に「この○○という(カタカナ)表記は正しいの?」と聞かれることがある。その返答に「フィーリングで」というのは通用しない。すると、上記の「外来語表記の原則」であるとか、各新聞社が出している用語辞典という「根拠」が必要になってくるのだ。

 だからといって、「メーン」なら「メーン」が正しいということにはならない。国語審議委員会や新聞社言葉を決めているわけでもない。言葉はクソみたいに自由なものだ。だけど、何か「根拠」が必要になる分野や場面があるってことで、関係ないところでは好きにすればいい。

だ。

というわけで、おれは今後もメーンをメーンに使っていこうと思ってるぜ、メーン。