君はブログの最終回を見たことがあるか?

「くりげ日記」http://kurige.seesaa.net/
 ここのところ私が一番楽しみにしていたブログが、上のアドレスにある「くりげ日記」であった。「馬主の日々揺れ動く競馬感を綴る日記。」と副題にあるように、正真正銘の馬主さん、池谷誠一氏のブログである。それも、私の炊飯器の名前と一部となっている、プリサイスマシーンなどの馬主なのだから大変だ。今年デビューのパルジファルや、アンカツを乗せてデビュー戦で穴を開けたバガバッドギーターなんかもこのオーナーの馬で、そのネーミングセンスは素敵だ。ペインテドブラックも、府中のクラシックディスタンス向きっぽさがよかった。
 と、馬の方に話が流れたが、ブログの話。これがもう、競馬世界の私などの知るよしもないところをぶっちゃっけながら、一方、抑えるところをきちんと抑えて実にクールというかなんというか。競馬のあちら側に長い間身を置いている人間の実感というか、視線がとても面白いのだ。それに文体と「(笑)」の使い方も何やら洒脱で、ちょっと真似できない。で、ちょっと調べるとどうも先に2chの競馬板に出没したりしているようで、そちらも読んだが、それもまあ読み応えがあったものだった。
 しかし、このブログで一番驚いたのは、8月20日付けの記事で、

このブログの最終回のテーマは『馬主の仕事』です。
それはこのブログのテーマそのものでもあります。

 と、最終回宣告があったことだ。「ブログの最終回」という言葉に多少の驚きを覚えた。そりゃ、始まるブログもあれば終わるブログもある。しかし、こういう形で連載期間(?)をきちっと決めるのは珍しいな、と。まあ、「くりげ日記」の現在の質と分量がいつまでも続いたら、それはそれでちょっと考えられないとは思うけれど。とはいえ、できることならば軽い形で続いて欲しいとも思ったのでした。