案ずるより田尾安志、案じたのに田尾安志

http://www.nikkansports.com/ns/baseball/p-bb-tp0-050926-0014.html

 楽天は25日、田尾安志監督(51)に電撃的に解任を通告、来季から社会人野球シダックスGM兼監督で南海、ヤクルト、阪神で監督歴のある野村克也氏(70)を新監督とすることが明らかになった。

 この話、昨夜零時過ぎの短いスポーツニュースで知ったのだが、正直言って少し驚いた。いや、この話といっても田尾の解任であって、野村監督就任(へ)の話ではない。スポーツ紙は軒並み決定事項的に扱っちゃってるな、これ。
 それはそうと、田尾。俺は「さすがの三木谷浩史も一年で解任はしないだろう」と思っていた。この戦力でこれだけ負けるのも当たり前。いろいろ不利な条件の中で引き受けてもらった恩もあろう。三年契約だし、あと一年は様子をみるんじゃないか、と考えたのだ。甘かった。
 しかしまあ、成績の評価でなく、オーナーと監督間に何らかの不一致があるのならば、ある意味仕方ない部分もあるだろう。現場とフロントの中が悪いままチームの土台は作れない。となると、時間がなかったとはいえ、田尾を選んだ側にだって問題もありそうなもんだ。
 そのあたりを、今朝のワイドショーで二宮清純が言っていた。まず、日本のプロ野球は、監督契約となるとなぜか三年なのがおかしいし、選んだ側の背広組の責任も問われなければいけない、と。これはカープファンである俺も長いこと思ってきたことで、監督のクビをすげ替えるだけで、チームは変わりはしないのだ。そのために、チーム戦略の責任者たるGMの存在が必要なのだ。今回の楽天の場合も、まずはGMをクビにすべきだったのだ。……と思ったら、マーティ・キーナートはとっくのとっくの昔にクビになっていたのであった。IT長者の為すことこれ全て神速の業である。