小さな事からコツコツと

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050926-00000101-yom-soci&kz=soci

国家公務員給与、手渡しで1億ムダ…振り込み達成6割

 このニュースを見て思い出した。日記に書こうとして忘れていたことを。しかし、忘れていたことなので精確はほとんど望めない。
 それは、たしか政治家のチラシかポスターか、とにかく自分の業績をアピールする情報だった。その政治家、すなわち市会議員か都道府県会議員か国会議員は、彼が管轄するところの役所のある部分についての見直しを行った。その見直しとは、職員の定期券購入の期間を三ヶ月から六ヶ月にすることだった。その若い、そう、世間における若さか、政界における若さかは思い出せないが、その男(男だったのは確かだ)は得意げにそれを書いていたのだ。なるほど、定期は六ヶ月で買った方が割引率が高い。しかし、得意げに書くようなことかと思いきや、それで削減された経費ときたら、億を下らない、くらいの規模、少なくとも数百万ではない、のだから驚いた。馬鹿馬鹿しくて細かいことも、集まってみれば全然馬鹿にできないのであった。
 というわけで、「構造の改革」なんて大胆なものより、日本人にはむしろこういう細々したところの方が得意なんじゃないのか、とか考えてみたりするのだが、こういう肥大化して無駄の多い組織を作り上げたのも日本人なわけで、そのあたりをあのあたりに帰するのは無理かも知れない。しかし、こういう経費削減、どこまで真面目になれるか、というのがキモのような気もするが、その縛りが行きすぎると、今度は(嘲り)笑い話にしかならないし、そのあたりも難しく、何はともあれ難しいのだ。