何や!オリャ、オリャー!!

http://www.nikkansports.com/ns/battle/p-bt-tp0-060308-0001.html

会見では明石家さんまから伝授された「坊っちゃん」本を相手に贈るパフォーマンスも披露した。

 どうせなら本を人差し指と親指で挟んで引きちぎる‘握撃’パフォーマンスでも見せて貰いたかった(漫画の読みすぎ)が、何はともあれ亀田興毅の登場だ。昨晩TBSの「バース・デイ」で次男の亀田大毅の「衝撃の」デビュー戦をようやく見たけれど、息もつかせず亀田、亀田。三男まで出てきたらどうなってしまうのか心配だ。
 しかし何だろう、俺はもとよりボクシングには暗いので、今度の対戦相手のカルロス・ボウチャンがどのくらいの選手なのだかわからないし、期待の選手がどのような過程で世界チャンピオンを目指すのかもわからない。ただ、どうも今までの対戦相手は正直噛ませ犬くさいということは言えるのではないだろうか。
 ここで難しいのは、だからといって亀田が弱いという根拠にはならないということ。これが何か数値(もちろんKOまでの時間なんてアテにならん)がある競技ならいいのだけれど、格闘技はそうじゃないから難しい。「三歳の春で二千を一分五十八秒台で走った」とか、「上がり三ハロン三十三秒台の脚をコンスタントに使う」とかいう目安がない。むしろ、「レースぶりが大人びている」とか、「雰囲気がある」とか、見る人間の主観にゆだねられるところだけなのがこの手のスポーツ。それだけに、侃々諤々楽しめる部分も大きいのかもしれない。
 さて、今夜の試合は九時からで、俺は見ることができないだろう。ただ、いくらでも後から見ることができるだろう。期待でも批判でも何でもいいから、とにかく膨らんでいくものは楽しい。なぜだかわからないが、俺はその膨らみを見るのが好きでならないのだ。