FF12おもしれ

 かねてよりの懸案であったFF12ゴールデンウィーク初日に買い、それ以来毎日満足しつつプレイする毎日です。なにが満足ってあなた、前にも書いたあれがきちんとしていることです。すなわち、これ。
http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20060227#p4

セレクトボタンを押したら、樹木や岩石の説明が出てくるかも知れない!

 樹木や岩石ではないけれど、アイテムやモンスター図鑑(のようなもの)の無駄な充実ぶり。これがたまらない。なにか重箱の隅を褒めているようだが、俺はそこが好きなのだ。たとえばゼノサーガ。Ep1からEp2になって、あまりにできばえが悪くなって驚いたのだが、その中でも一番の失望は用語事典が無くなったこと。キャラの頭身変化やメガネのあるなし、戦闘システムの劣化やなにかより、それが一番のショックだった。結局Ep2は何かじいさんのボス相手に長引いて、うまく倒せずそのまま放ってある。
 それはそうと、ゲームの世界の映像がリアルに、細かくなっていくに従って、それに見合うだけの情報が求められる、俺はそう思う。ドット絵ではわからない部分に想像の余地があったという論はよく目にするが、俺はそうとは限らないと思う。目に見えるディテールに、情報のディテール。細かなそれが積み重なった世界に想像は広がる。
 ところで、もちろん、ゲームの方も面白いから毎日プレイできる。フィールド感の復活、これがあるように思われる。正確な尺度はわからないが、バラバラのダンジョンと街で構成された世界より、一体感があるように思える。最初のドラクエの、あの、橋の向こうに感じた恐怖よ再び、という具合だ。
 戦闘はどうだろう。ベイグラントストーリーのあれをこうしてみたような感じ。あるサイトなどで発売前に見た評判では、ネットゲームのようだという話。もとより俺はネトゲーなど何も知らないのでわからないが、これは少し新しく感じた。しかし、まだ序盤のせいか、どちらかといえば全員バーサク状態といったふうに、ひたすら「たたかう」感じになってしまっているが、後に選択肢も広がろう。
 選択肢といえば、キャラの成長。こちらもFF10のスフィア盤の進化系のよう。自由にキャラがカスタマイズできる反面、自由にプレイしやすいように進んでいくと、どうも皆、似たり寄ったりとなる。これは自分の判断で「こいつはこれ」と決めて進めていけば個性も出るだろうが、初回プレイの序盤ではあまり勝手もわからず、また、まだ装備品や魔法なども数が限られており、これは仕方ないところかもしれない。
 そのほか、ストーリーやキャラはどうだろう。どちらかといえば、やはり、オウガバトルを思わせるあたりで、ここらあたりは松野泰己テイストか。キャラ造形もなかなかに好きだ。特にフランがいいじゃないか。あの、耳のアンバランスさは『ドミニオン』(士郎正宗)の双子みたいでいいじゃないか。……などと力説したくなる。
 というわけで、ますます毎日FF(心の中では‘ファイファン’と読んでいる俺)をプレイして、やっぱり安心して金出せるゲームだなぁと思う毎日でいこうかと思う次第。