かりたまについて

 ‘かり’と‘たま’だなんていやらしい、とは思わないで、お豆ちゃんのお話、じゃなくて、豆腐のお話、じゃなくて、彼ら流儀によれば‘豆富’のお話なの、カリスマ豆富むとか書いてあって、ゆで卵を二つに切ったパッケージを二つ合わせてゆで卵みたいな形をした(説明放棄ね)豆腐、じゃなくて豆富の話なの、スーパーで、スーパートップ山手店で売っていたの、最後の一個で、スーパーの棚にはあからさまに不向きな卵型がごろんと転がっていたのが少し面白くて、値段も二百円台前半の安さで、とりあえず買ってみて、普通だったらお皿に移すところを、そのまま不安定に一パック食べてみて、確かにスプーンで食べろって書いてあるだけあって、柔らかいんだけど、ちぎれちぎれになるような脆さはなくて、口の中で妙っにとろけて、この食感にじゅんって濡れはしないけれど、この甘くない洋菓子のような何か(どんなに安い豆腐でも醤油はかけない主義)に、たいそう感心したから、自分からカリスマを名乗る豆富屋ってなんなの、って思って、検索したら篠崎屋ってサイトが出てきたのに、かりたまの紹介が見つからなくて、それでもgoogleで引っかかったのに? って思ったら、見てよこの商品紹介ページ(http://www.shinozakiya.com/charisma/)の下の方、いや、見ようと思っても見られないわ、反転してみて、White背景にWhite文字でSEO対策みたいなことしてるの、アダルトサイトみたいなことしてるのよ、もうgoogle先生が嫌いそうなことなのに、こんなことするなんて、さすがに豆腐界のカリズマティックだわって思ったの。