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太陽が赤かったので、キムチ鍋を食べる

お恵み 食べ物

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太陽が赤かった。

赤い太陽は空を染めた。

それを見たおれは思った。

「そうだ、キムチ鍋を食べよう」

三連休はほとんど臥せっていたので、買い物はコンビニ、その横にある「まいばすけっと」的な店。小さなキムチの素と、小さな液体みそ汁を買う。肉はそのまま蒸し野菜用のササミを用いた。ひさびさなので味の加減がわからない。だが、しょせんはといってはなんだが、キムチ鍋はキムチの味がするのであって、それ以上でもそれ以下でもない。が、初日は野菜が少なすぎた。

話は変わるが、おれはこのところ体重が減少している。べつに肥満体でもないし、逆に痩せすぎでもない。一応は「標準体重」という範囲に入っている。ただ、標準体重の上か下かといえば上である。なので、減るのは悪くない。悪くないが、意図して減らしているわけでないところが気になってはいた。

とくに正月は減った。思うに、おれは夜に炭水化物を摂らないようにしているが（そのほうが気分がよいので）、そのぶん、コンビニ飯である昼飯が重要だったのではないか。正月休みとなると、コンビニ飯以下の昼食ということになってしまったのか。

ただ、もう一つ思い当たるのは、夜の食欲のなさである。カップ酒でもちょっと飲むと、もう満腹感ががあって食べる気がしない。ちょっと不健康だ。脳はもとより不健康だが、身体が不健康ではいよいよもたない。

で、キムチ鍋だ。キムチ鍋となれば食欲が増加するのではないか。夜に炭水化物はとらないといいつつ、パックご飯を温めて、雑炊などにするのではないか。そのように思った。それに、もう鶏のササミと内臓は食い飽きたのかもしれない……。

というわけで、野菜やきのこ類が切れることもあって、スーパーへ行った。スーパーで豚肉を買うことにした。豚肉を買うのも久しぶりだ。ササミばかり食っていた。

したら、豚肉の値段に「？」となった。このスーパーって、こんなに高かったっけ？　と、別コーナーで「ジャンボパック」（でかくて安い）を見つけて一安心したのだが、一般サイズ、国産豚、高くなってるな。ミートショックの余波？　だったら牛肉なども高くなっているのであろう。というか、牛丼屋とかも高くなっているのだっけ。

まあいい、今夜は援軍もあった。

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お恵みものの「プチッと鍋」キムチ鍋味が届いたのだ。豆までもらった。味のついていない豆は好きだ。それはまたべつの話だ。

ともかく、おれのキムチ鍋への意欲を駆り立てるに十分ではないか。おれはさっそく「プチッと鍋」を使った。もう開けてしまったキムチの素の小瓶を先に使い切るべきだろうが、そういう話ではないのだ。

して、「プチッと鍋」はどのくらい使うべきか。袋を見ると二人分でポーション二個、これで二人前という。おれは炭水化物をとらないし（しつこい）、野菜をたくさん食べるので、二人前くらいではないのか。そのように思い、水三〇〇ミリリットルとポーション二個、これを鍋にあけた。

すると、どうにも水分量が少ない。鍋が大きすぎるのかもしれない。もちろん野菜などから水分が出るのはわかっているが、これで大丈夫か？　と思う。思うが、大根、人参、そして白菜を入れた。舞茸、さらに肉を入れて、キムチをのせる。ニンニクの芽なども入れてみたりする。忘れていた、豆腐、長ねぎを入れる。

なかなか水分が出てこない。「焦げたりしないよな」とか思う。思うが、料理酒をふりかけたり、少し水を足したりして、がんばれ、がんばれ、と念じつつ焼酎のお湯割りなどを飲んでいると……。

できたー。

が、量が多いー。つーか、豚肉ってこんなに脂っこかったっけ？　久々の肉の脂に負けた。というか、鍋が大きいからといって、野菜入れすぎたかな。とにかく、食べるのが、大変だ。ただ、味は、「イワシ、オキアミ、鮭、鰹節の旨み」なども入ってるらしく、雑な「キムチの素+みそ」に比べるとマイルドなような気もする。しかし、量が……。

食べきったけれど。明日からは雪平鍋にしよう。しかしなんだね、あらためて「プチッと鍋」の袋を見るに、えのきたけはともかく、ニラが足りてないね。でもね、ニラ高かったんよ。なんでかは知らん。ただ、ニラが高かった。だから、ニラのかわりにと、特売のニンニクの芽など買ったのだった。

このようにして、たったひとりのアパートで、たった一人の日々が過ぎていく。それでも世界とはある部分でつながっている。だから、なんというか、このようにして、自分の日々は過ぎていきます。なんとか過ごしてくようにします。そんなところです。

　

　

　

 

↓ さあ、おれとつながろう！（やっぱり、いやですか？）

 

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