自転車を入手できるかもしれない

自転車が欲しい→http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20070227#p2
 脳内会議で自転車購入がほぼ可決された。たとえば一万円分肉を買って肉を食っても排泄されるばかりで後に残らぬ(味覚の快楽、肉体的・精神的滋養を得られても一時のものである)が、自転車は残る(巨視的に見れば残らぬかもしれん)。百日使えば一日百円である。
 そこで今度は、その可決内容を人に話してみる。すなわち「自転車買おうかと思ってるんですよ」と。これは俺にとっておおよそ必要なプロセスかと思われる。俺が俺一人で考えることなど、さまざまな可能性のほんのわずかな仮定してたどれぬ。ひょっとしたら、俺は俺がまともだと判断することについて、大きな誤りを犯しているかもしれない。俺が俺がソフトクリームを舐めるくらい簡単だと思うことが、実は千日回峰くらい大変なことかもしれない。あるいは、俺が千日回峰くらい大変なことをやらざるをえないと判断したことが、実はコンビニで缶コーヒーを買うくらい簡単なことかもしれない。
 そこで、俺の俺が自転車を買うことについて人に話した。そうすると、「だったら一台余っている。よかったらいらないか?」とかえってきた。
 喜ぶべきこと、ではある。自転車購入費丸まるが浮くのであり、俺の俺が自転車を買うことについての懸念の七割ほどが費用であった(残りの三割は盗難などに関する管理の不安)。しかし、しかしですよ、もうすでに下調べを始め、適当に2chなど見て「DAHONOEMがいいらしい」などという断片的知識を仕込んでいたのである。なんとなくそれが無駄になってしまうのは悔しくもある。
 が、ロハで貰った自転車ならば、「残り三割」の方の懸念もほぼ解消される。ロハならば、盗まれようが錆びだらけになろうが、ある程度は「まあロハだし」で納得させる方向へ向かわせやすい。となると、ほぼ九割選手の誕生であり、拒む理由はない。「ぜひお願いします」。
 とはいえ、事情あっていつ受け取れるかわからぬ。状態も見ていない。ただ、小径の折り畳みではある。しばし、待つ。