味噌汁を目指して別のところに行き着く

 特売だったマイタケを湯に入れる。濃く透き通った色が出てくる。もう一つの具を溶き卵にしようと思う。溶き卵がふわっとできる。悪くない雰囲気だぞ、と思う。別の用で刻んでいた小ネギをパラパラ入れてみる。いいぞ。こういう感じだ。味噌を入れるのは惜しいな。おつゆで、お吸いものにするか。でも、味付けがわからない。だしはまだ入れていない―今使ってる味噌、出来合いのだしの素の場合は味噌よりあとに入れろとある―。そうだ、アドボ(id:goldhead:20070612#p1)のときの粉末鶏ガラスープが冷凍庫にある。中華風にしてしまおう。分量は小さじ……3杯。薄めか。でも、このくらいにしておこう。醤油をひとたらし。白ごまなど振って、悪くない感じだ。それを一杯いただく。二杯目に取りかかるときにふと思いつく。「これにラー油と酢入れたら酸辣湯(サンラータン)みたいになるんじゃね」と。食卓でラー油をたらし、酢を小さじ一。一口。ラー油の辛さはあるが、酸味がない。酢をもうひとさじ。おお、これは温かい酸っぱい飲み物だ。悪くない。温かい酸味は好きだ。
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 いろいろなレシピをネットで見てみる。辛さはラー油というより、むしろコショウ。片栗粉でとろみをつける。具の方は、肉類にニンジン、タケノコ、キクラゲがチャイナらしいか。具だくさんにすればメーンディッシュもつとまろう。それになにより、酸味は食欲を進める。別に食欲が減退しているわけではないけれども。