俺たちは何のために戦っていたのか?

 
 乾燥肌に対して、勇猛果敢に戦いを挑んでいた俺。俺の腕、一昨日晩、腫れが大きくなって、なんか合体して、えらく大きくなって、「これはもう医者に行かなくては」と、俺。でも翌朝には跡形もなく、ちょっと手首あたりに残るのみ。どうする、俺、昼休みちょっと前、皮膚科へ。
 老医師、症状を聞いて、腕ちょっと見て、なんか金具みたいなので、スッとこすって、こう言った。「これなんて言うか知ってる? 蕁麻疹」。じ、じんましん……?
 蕁麻疹つーたら、あの、サバ食ったりしたらプツプツプツーってなるやつちゃうん? えー、まじー? 

  • ここのところ変えた調味料があやしい。化学調味料
  • 醤油なら醤油全般というわけでなく、A社の醤油ならA社の醤油、B社はオーケー
  • ずっと食べつづけていたものが、ある日突然だめになることはない
  • 発症後すぐだったら原因が特定できたかもしれない
  • 長く続くと、ほぼ原因はわからない
  • 反応過敏になっていろいろなものに反応するようになる
  • 薬で抑えられるが、原因は自分で探して自分で絶つしかない
  • 塗り薬は気休め
  • 蕁麻疹は病気じゃない。人にもうつらない。それが長所

 ……ついつい長話になる中、以上のようなことを聞いた。いや、しかし、蕁麻疹って、こう、サバ食って急になるもんかと思っていた……。しかしそうだよな、俺、袖めくって腕見せたとき思ったけど、「俺の肌って無駄にきれいだな」って。そりゃあ、元から皮膚は問題ない(蕁麻疹は血管とか中の方の問題)ところに、えらく入念なケアしてるんだから、そりゃあもうな。
 というわけで、処方されたのはステロイドの塗り薬ヒズボット、内服薬にアレグラとアタラックス。おお、眠くなるって強調してたのはアタラックスだったか。いやはや。ここのところ変えた調味料ってなんだろう? 思い当たるのは味噌、そしてマーガリン。味ぽんとぽん酢、このくらいだ。でも、味噌はだし入りじゃないけどな。でも、微量でも反応するって言ってたか。食ってから二、三日。ペース的には味噌、マーガリン、あやしい。俺は味噌、マーガリン、続けて同じものは買わないしな。ほかに原因は、つーか、蕁麻疹ってそもそも何かね。

 あー、まったくもって俺の症状。老医師はほぼ化学調味料決めうちだったが、原因は多種多様。でも、ここは医者の言うことを信じよう。おそらく、症状がしばらく続いて出ているところからの判断だろう。とりあえず一ヶ月前くらいに変えた、買った調味料を避けてしばらく暮らす。とはいえ、内服薬効果覿面すぎて、どう確かめていいのかも考え中。皮膚ケアは決して体に悪くない(いいかどうかはわからん)と信じて続行。
 そして、たまたまこれを目にした何人かの皆さん。医者に行きなさい。何かあったら医者に行きなさい。何も無くても医者に行きなさい。ともかく医者に行きなさい。あと、マチカネタンホイザを蕁麻疹のことで馬鹿にするのはもうやめてやってください。