NHKと日本テレビで中継。本来なかなかありえない突発的アクシデントが、おそらく起こるであろうという前提のもと行われる生中継イベント。正直な心情を話せば、チベット問題というよりも、「なにがおこるのか」という興味が先立つところがあった。結果、さんざん報道されたとおりのデモンストレーションがあった。
見ていて残念に思ったのは、チベットとは直接関係ないであろう対在日中国人の過激なアピールが映っていたこと。これではその印象が強く、チベット支援を色眼鏡で見る人がいるのではないか。右翼自重しろよ、と思う。ただ、「チベットはチベットで問題だろうが、われわれは支那人による祖国侵略を問題視している。今日ここには支那人が大勢集まるので、それに対してデモを行うのである」などと言われては、それを止める理屈もなく、またお願いするにしろ排除するにせよ、そちらに力を向けてほくそ笑むのは中国側ばかりであって、やはりおのおのがおのおののアッピールをやるよりほかないのだろうか。ウイグルの旗(?)なども振られていたし、まあしかし、そもそもどの団体のアピールの場でもないというのが正しいところかもしれないが、しかし、聖火リレー自体が中国のアッピールに他ならないのは確かであって。