馬券購入は締切十分を切っていた。慎重派(内容でなく、通信障害などで買えなかったら嫌)の俺としてはかなりギリギリ。そこで下した決断は、「先行力のスピードで押し切れてしまう馬」狙いということから、エイジアンウィンズ、そしてブルーメンブラット。で、ウオッカ。この、ウオッカ。テレビで井崎脩五郎が「この馬の前に二頭入ることは想像がつかない」などというし、清水成駿や水上学はマイラーだというし。しかし、東スポの山河の一撃が言うように、同世代で前に入った馬はいて、そこまで盤石じゃねえよみたいな。でも、前に入ったのってダイワスカーレットにレインダンスくらいだっけ? 自分の中では、どういう傾向のレースでも能力的、コース適性的に突っ込んでくる気はしている。が、これから頭では面白くない。西の仕掛け人やダービーニュース本紙長谷川のように、あえてウオッカを落とすという手もある。ここのところ武豊が重賞級競走で冴えていないのは言うまでもない。
などなど、買いたい馬は決まっても、馬券が決まらない感じに陥ったのだ。そこでともかく、単勝をということで、エイジアンウィンズ。テレビではアグネスタキオンが好調というが、フジキセキもすごかろう。それにマイルでフジキセキは自動狙撃の対象だし、なおかつ、短めの距離での好走歴がある。前に行けるスピードもある。で、とりあえず単勝を買うと、もうこれが本命という気分。そこで馬連、本線は前述二頭、ブルーメンブラットとウオッカ。ブルーメンブラットも千四くらいの適性があって、柏木集保が強調していたように、札幌千五を逃げ切った自在性。アドマイヤベガも向こう。あとは前に行くのかレインダンス、人気どころのニシノマナムスメ、コジーン系は買いたくなるローブデコルテ、それと、タイキマドレーヌとかパーフェクトジョイ、タニノハイクレアあたりまで押さえた。さらに三連複ボックスで、エイジアンウィンズ、ウオッカ、ブルーメンブラット、レインダンス(大穴期待)、ベッラレイア(これは日和見)。ここは強弱をつけて本線は前三頭。
……というわけで、かなり予想としては上出来だった。ただし、エイジアンウィンズの単勝に突っ込むわけでもないし、やはり自信のなさから投資額はG1におけるヴィクトリアマイルの位置づけくらい。ウオッカに疑問を抱きつつ、脅威を抱きつつというところから、三連複の網は正しかったし、好プレーかもしれない。が、欲目という点で、三連単あったもよかったか、など。予想的には会心も、馬券的には行ききれなかった感もある。
ただ、いろいろの予想やファクターを参考に、考えて考えて結論を出した方が、ひょっとしたら結果に結びつくんじゃねえのという気はしている(最近「役に立ってるなあ」と思うのは、「競馬最強の法則」の各重賞ページ)。今まで俺は「どんなに予想しても、しょせんは丁半博打」みたいなところもどこかしらあった。しかし、考えよう、頭を使おう、少しは勉強のための投資もしよう。例えば、四択問題を三択にするくらいの効果はあるかもしれないじゃあないか。そして、ともかく回収率を75%まで持っていくよう頑張ろう。幸いにもオークス、そしてダービー、さまざまの予想や意見、ファクターが溢れる季節じゃあないか。