2008年エリザベス女王杯

 俺ももう競馬歴10年と少しを超えて、ベテランと言うには気が引けるが、昨日今日始めたわけではない、というくらいの自覚はある。ちょっと大差勝ちを見たくらいで「うおー、マチカネニホンバレ超つえー! フェブラリーステークス勝てるぜー!」とか騒がない。「ランヘランバとブライアンズエッセは押さえてたから、どうせなら馬連じゃなくて三連複買っておけばよかったー!」と騒ぐくらいのものである。ちなみに、東京ダート1600mは、他のダート戦に比べて欧州っぽい、芝っぽい持久力と瞬発力が求められるって亀マジサンクスがどっかで書いてたと思う。シンボリクリスエス産駒は今後注意だとか。
 まあ、そんなわけで、ちょっと通ぶってしまう嫌な年頃の競馬ファンなわけなのだけれど、このエリ女を見たあとはこういうありさまだった。「ウヒョー! G1でカラ馬一着って! 最後の直線どっから出てきたんだ! ギャー、ワー、スゲー!」……と。しかしまあ、武豊も大事に至ってはいないようで何より(何よりって、馬券的に大事に至ってる規模ではあるけれども)。
 馬券の方。これは的中。でも、トリガミ。本命、というか、馬券の起点をムードインディゴあたりかと考えていたけれど、晴れていたこともあってベッラレイアに。前日で単勝が十倍を超えていたりして、これなら配当もそこそこいけるかな? と。それで、まず単勝。そして馬連やや手広く。さらに三連複五頭ボックスでベッラレイアカワカミプリンセス(これは外せない)、ムードインディゴ(最初の狙い馬)、リトルアマポーラ(この日SS系がよく来ていたので)、マイネレーツェル(少し気になっていて、井崎脩五郎パドック推奨したので)。そうだ、あと、最後の最後、一分二分前くらいにベッラレイアカワカミプリンセス→三連複ボックスで買った残りの馬、という三連単も買ったのだった。いやあ、無駄。でも、菊花賞のこともあったので、「東スポだとリトルアマポーラあんまり印ねえじゃん、ひょっとして案外つく?」とか期待してしまった。ベッラレイアとカワカミが入ってたら、プロヴィナージュくらいがもう一頭じゃなきゃ荒れんわな。恥ずかしい。
 レースの方は、ポルトフィーノが上手に(?)馬群から離れてくれて、もちろん最初の直線はやばかったし、先行馬その他に影響はあったろうが、目に見えて危険、レースが壊れた、という感じはしなかった。まあ、あとは見ての通り。カワカミは懸念された切れ負け、ベッラレイアも普通に回ってきたという感じ。ウオッカダイワスカーレットに立ち向かえる新星誕生! という感じはしないが、しかしまだ3歳馬。これからに期待しよう。鞍上はルメールで。

 オーロカップは「実を獲りに来た」とされるヤマニンエマイユ馬単で獲れたけで、相手は人気もいいところ。ややプラス。人気サイドに薄く、人気薄に厚くという癖は考え直さなきゃいけんだろうか。