into the mountains

 北アルプス穂高連峰周辺で27日から29日にかけて滑落などで3人が死亡するなど、夏山シーズンに入ってから県内では異常ともいえるハイペースで山岳遭難が発生しており、県警が登山者に注意を呼びかけている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080730-00000060-san-l20

 年々増加する山岳遭難事故、そして、そのほとんどは中高年によるものです(※参考警察庁:「山岳遭難の概況」PDF)。なぜ、こんなことになっているのでしょうか。中高年世代自体の絶対数の増加、登山のレジャー、ファッション化、いろいろな要因が考えられるのではないかと思います。
 そんななか、私が考えたのは、「死にに山に入っているのではないか」という理由です。いや、これではきつすぎる。「死んでもいいやという気で山に入っているのではないか」。いずれにせよ、「絶対に生きて帰る」という強い意志と、それを実現するための十分な準備をしていない。そんな理由があるのではないでしょうか。
 周りを見回してみてください。原油価格は高騰し、株価は低迷を続け、渡辺和洋アナまでもが不倫をする、そんな世の中です。なめ回すように写真を撮るのです。こんな憂き世は捨てて、山に行きたい、山で逝きたい、大麻を吸って3Pしたい、口に出したい、そんな思いが中高年に芽生えても不思議ではありません。緩慢な自殺、セルフ姥捨て、それが山岳遭難事故多発の原因ではないでしょうか。
 ……と、以上、「ゲームをするやつはゲーム脳だから殺人予備軍」なみの暴論を書いてみましたが、どうでしょうか。なんとなく山に行きたくなってきました。山の空気は、夏でも清冽なんじゃないでしょうか。街の空気は腐ってる。あと、こないだ人の家で萩尾望都の『山へ行く』を読んだけど、これは面白かった。いつか読みかけの『残酷な神が支配する』の続きを読もうと思った。
山へ行く (flowers comicsシリーズここではない・どこか 1)