漫画家の桜玉吉さんが、コミックビームにて、あまりの貧乏っぷりにこのままでは餓死する気がすると、最後の一台となった自転車を売り、飢えを凌ごうとする様を漫画にしている。
まにあっくすZニュース 漫画家が、餓死寸前でなけなしの自転車をオークションに
玉吉と俺、俺と玉吉、俺は『しあわせのかたち』以来、(たぶん)すべての単行本を揃えてきているくらいの玉吉ファンであって(でも、連載される「ゲイツちゃん」と「ビーム宣伝漫画」をリアルタイムで追ったりはしない)、「桜玉吉さん」と世間に紹介される玉吉が世間においていったいどのように見られているかということについては、なんともぴんとこないし、べつに俺がぴんとこなくてもどうでもいいだろうと思うが、ひさびさに見たらこんな話題であって、「玉吉もなぁ〜」と言いたくなったりする。
というか、玉吉はいつから自転車にはまっていたのだっけ(最後の一台ってことは複数台だよな)? 俺ももう記憶があやしいし、玉吉の漫画を読んできたといっても、はたして自転車趣味の記述があったかどうか、よくわからないのだ。キャンピングカーを買ったり、セローと見せかけてブロンコなバイクに乗ったり、最後にはオーディオ道に入り込んでいたような気もするが、さあどうだったのだっけ。
しかしまあなんだろう、玉吉まで自転車に乗っているというのは、ちょっとゾッとする話ではないか。ああ、今思い出した、伊集院光も、あの体型にしてといってはなんだけれども、自転車にはまっていたのではないっけ。となると、ピカピカのサイクルジャージとレーパンに身を包み、小粋な手信号出しながら国道を疾走するあの自転車乗りたちも、内心にはなにかどす黒いかたまりを抱いているというのだろうか? あるいは、そこまで行くこともなく、ひとり孤独にクロスバイク漕いでる俺のようなものだけだろうか……? まあいい、考えてもしかたない。俺は勝手に自転車漕ぐだけだ。ジャイアント・エスケープ、偉大なる逃避だ。早く、しにたい。ころしてくれ、こうつうじこ、そればっかり。
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