全身漫画家? 桜玉吉『四コマ便』を読む

 桜玉吉の『漫喫漫玉日記 四コマ便』を買って読む。ファミ通に掲載されている広告四コマ「読もう!コミックビーム」をまとめたものに、O村による著者インタビューが挟まっている。『深夜便』とで補完されるじょうほうなどもあり。まあ、簡単にいえば、ファンなら買い。
 ……でいいんかな。よくわからない。少なくとも「桜玉吉ってだれ?」という人に薦められるものかどうか、大昔の『しあわせのかたち』から読んでいたおれにはわからない。距離感がわからない。描かれている桜玉吉の漫画家としての現状を説明するには、前作を読む必要があるかもしれないし、その前作を読むためにはさらにその前を……とさかのぼっていく必要があるかもしれない。でも、描かれているのはおっさんの日常だ。玉吉は機械の体を手に入れた特殊なおっさんじゃあないので、日常ものとしておもしろいかもしれない。玉吉の心身というか心がどのような状態であるかということは(ちょっと読めばわかると思うが)やや特殊かもしれないが、べつに『深夜便』から読んでも、『四コマ便』からよんでもいいんじゃねえか。ほかに出てくる人物といえばO村くらいのものだし。
 って、べつに一読者が悩むような話じゃねえや。もういい、そんじゃ。

(「おやじの惑星」より。本書じゃないです)

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