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スターリンおじさんがなにかいたずらをしようとしているよ。
そんなとき、スターリンに気づかれない速度でスッと席を外す男。
同志ラヴレンチー・ベリヤ。実に「らしい」感じがする。でかい部屋にスターリンと二人、というのも「らしい」感じだ。まあ、いくらベリヤ感が高まったところで(なんの感? あと、この劇中のスターリンの発音をカタカナにすると「ラブレンティ」っぽかった)、もう登場しないんだけれども。
ただ、この時代のソヴェート、トハチェフスキーもだれもかれも粛清され(この映画の主人公のコトフ大佐も似たような立場にあったわけだが)、戦争遂行をできる士官なしに、ともかく人海戦術で、という時代背景としては存在しているか。それに、コトフを追う……あんたも生きてたの? のドミトリと。
というか、『太陽に灼かれて』の完全な続編やし、『太陽に灼かれて2 独ソ死闘編』とかいう名前にすればよかったんじゃね。時折挟まれる前作の船のシーンの美しいことよ。そして国内戦を生き抜いたコトフの強いことよ。
そう、なかなかの迫力ある戦闘シーン。戦車のキャタピラに肉片が絡まる描写なんていうのは初めて見たやもしれん。スツーカから排便しようとして殺されるドイツ兵というのも初めて見たやもしれん。
なんだろうね、そーいうの多いね。因果応報というかなんというか、ユーモアと受け取っていいのかどうか、そういうね。機雷にせよ、教会吹っ飛ばす爆弾にせよ。とはいえ、絶対にコメディじゃねえんだよな。なんか不思議だ。
で、小見出しの話なんだけど、まあそれはいいとして、終わり方が唐突だ。こんんなに唐突に終わる映画というのも珍しいような気がする。聞けば三部作とのこと。とっとと次(『遥かなる勝利へ』)を見たいと思う。おしまい。
>゜))彡>゜))彡>゜))彡
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ベリヤ―革命の粛清者 (1978年) (ハヤカワ・ノンフィクション)
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