百合の疾走〜『青い花』1巻&2巻〜

青い花(2) (F×comics) [ 志村貴子 ] 青い花(1) (F×comics) [ 志村貴子 ]
 先週アニメを観て「うおー!」となった『青い花』。原作コミックスの1巻と2巻を読んだ。志村貴子さんの漫画を読むのは、はじめてだ。いや、ちがうな、ちょっとだけコミックビームを買っていた時期があった。そこで少し読んだかも知れない。が、正直、あまり読んでいなかったかも。どうだったんだろう。ウィキペディアにこんな記述があった。
wikipedia:志村貴子

余分な描写を切り詰めた簡潔な表現が多く、登場人物の思考の動きに沿ってストーリーの流れを切り替える手法を用いるため、筋がわかりにくいと評されることもあった。『青い花』以降の作品では、テンポを損なわない程度に丁寧な説明的描写を挟むようになり、読みやすくなっている。

 どこでどう評されていたのかわからないが、なんというか、正直、そのころはけっこうな漫画を読んでいた俺が、なんとなく、読みにくいと思っていたのはあったのかな? 絵や雰囲気はすごく好きなだけに、なにか惜しい『敷居の住人』。いや、しかし、ビームを買っていたのも束の間か。よく覚えていない。
 で、『青い花』。おどろいたのは、スピード感。上の表現にのっとれば、テンポ。ねっとり、まったりの百合というところよりも、なにかすごいサクサク、パシパシ、小気味よく行く感じ。でも、こう、グッとくるところがあって、「うおー」とか言いながら、あしバタバタさせちゃうような(←比喩です)、そんな感じ。なんつーのかな、カラッとしてるっつーか、いや、もちろん、登場人物たちは、迷ったり、悩んだりするんだけれども、しかしまあ、なんというか、とんとんとんって行くね。江ノ電かと思ったら、京浜急行だったというような。それで、なんかそれがいいんだよね。俺はいい。いいと思った。
 ……って、なんか昨日、寝不足で夕方眠くなって栄養ドリンクとカフェインぶち込んだら、今度は目が冴えて本とか読んで、午前一時を過ぎて帰って、ビール飲みながら読んだものであって(失礼)、ひょっとしたら疾走していたのは俺の脳かもしれない。リリウム・オーヴァドライヴしてなかったかもしれない。でも、まあ、俺のこの漫画のファーストコンタクトの印象は、そんな感じだった。
 アニメとの差異? うーん、そんなん、ようわからん。わからんが、やっぱりその、微妙に違うところがあって、どこらあたりに焦点を絞るのか、みてえな、そのあたりが楽しみ。あと、なんかアニメの方がエロくねえかとか、そんなふうに思った。アニメ、しばらく、漫画、今のところあと二冊、いくぞ!

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……あれ、森島明子の漫画とか日記に書いてねえか。↓これはおすすめ。

楽園の条件 (IDコミックス 百合姫コミックス)

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