磯子どまりになる人生。
目的地は藤沢でした。わたしははかったようにアジアンカンフージェネレーションの「藤沢ルーザー」などをiPhoneで聴いていたものです。目的地といえばフジサワ名店ビルの有隣堂です。
……と、ここで思ったのですが、「藤沢」ってどのくらいの知名度のある地名なんでしょうかね。「鎌倉」といえば全国的に知名度は高いはずでしょうが。津西の人間にとっては「街」だったのですがね。
そんなことはどうでもよろしい。目的はこれでした。
『青い花』の最新刊を買うついでに、原画を拝もうということなのです。して、撮影禁止でしたので言葉でお伝えするしかないのですけれども、漫画原画というものを見るたびに感じる圧倒的な繊細さ、細かさというものがありました。そしてまた、表紙に用いられたカラー原画なのですけれども、おそろしく淡い色合いなのです。ふだんから安っぽいDTP作業などに従事している私が、これを取り込んだら、command+Lで山を出して、両端をキュッキュッとやって真ん中の三角をちょい右に動かしてしまいそうなレベルです。
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ああ、あと57ページに出てくる湘南モノレールなのですけれども、なんとなく500形のように見えます。窓と座席の位置が合っていることからも、そんな感じがするわけです。時代的にどうなのか? ということですけれども、考えてみれば運行がはじまったばかりとすれば辻褄もあいます。加代子さんの目的地がどこかということですけれども、森の中を走る区間といえば鎌倉山か目白山のどちらかの方で、柱の方向などから特定できるかもしれませんが、まあどうでもいいことでしょう。
ところで、『つり球』ではガン無視されていたモノレールですけれども、『TARI TARI』では湘南江の島のホームが出てきていてたいへんよろしい。
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と、あとは文具売り場で文庫本用のブックカバー(本革のが欲しかったけど高くて買えなかった)買ったりして、あと、近隣の古書店(聖智文庫とか)の委託販売しているコーナーがかなり充実していて、たいへんよかった。イセザキモールの本店よりいいんじゃないか、フジサワ名店ビル店。そこで昭和十八年五月二十五日の毎日新聞と、埴谷雄高の『死霊』(五章まで)を買ったりしたのでした。
ついでにジョイパークを覗いたりしてね。
スト2、餓狼伝説、龍虎の拳、サムスピ、大江戸ファイト、バーチャ、脱衣麻雀……。まあ、主に大船のゲーセンが多かったけれども、こっちは規模が違いました。
いまだにゲーセンの空気があって、プライズゲームばかりなんてことはなくて、何かよくわからないけれども、競馬ゲームやガンダムかなにかはけっこう人もいましたね(最近のはネット通信なのでしょうが、よく知りません)。
まあともかく、名店ビルは一階の古本屋も健在でしたしね。
いつまでもあると思うなダイヤモンドビル、などと言っては失礼かもしれないが、まあおれにとっての藤沢にはビックカメラとか無いんですよ。
それでもう、荷物も重くなったので、遊行通り方面に出向くこともなく、『青い花』のなにかをやっている江ノ電にも乗らず、そのまま東海道線→京浜東北線で帰宅したのでした。おしまい。
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