RX-79年生まれのガンダム生まれ、ガンダム育ち、好きなMSガブスレイ、好きな戦艦ドゴス・ギア、ニュータイプ以外で一番強いのはブラン・ブルタークだろうか、そんなガンダム世代の俺ではあって(持ち出したのが全部『Z』なのだけれども)、それなりにガンダム世界を愛してはいるけれど、ガンダムに特化したマニアというわけでもない微妙なお年頃このごろ『ガンダムユニコーン』が何メディアの何作品かよくも把握もしておらず、なんとなく見てみようかという程度の話。
……だったので、ぼんやりと宇宙世紀の話とは思えど、一年戦争近くのものと思いこんでおり、いきなりクイン・マンサのような大型MSからファンネル放出、もてあそばれるジェガン? スターク・ジェガン? あれ、これ、いつ時代? 誰経由? と思えば、逆シャア以降恋人未満、ハサウェイは閃光になる前ですか!?
という混乱ののち、現れたるは見目美しき……姫様! これには参る、初めてホットドッグ召し上がる、ちらりと『ローマの休日』の看板を見上げられる、ああ、暗く冷たいアステロイド・ベルトで白黒フィルムをご覧になり、旧世紀に思いを馳せられたこともおありになるのか……!
と、もう、主人公が「彼女の言う‘戦争’は重みが違うんだ!」とかいう台詞にもいちいち肯き、なにやらもう何十年もこの姫様を見守ってきたような気持ちになって、その心境は父性なのか、あるいはもう孫を見るような目ですらあって、いや、畏れ多いか、じいや、の気持ちか、いやわからんが、なにこの気持ち! なんというか感慨深い!
というわけで、いろいろな意味でメロメロになってしまったのだけれども、もちろん、ガンダム主人公として貴種流離譚的出自からスティグマもしくはライナスの毛布としてのハロを兼ね備えた主人公や、あちらの強化人間に、映画『コンタクト』に出てきたみたいな曰くありげな老人と、これからどうなるかわからない物語、まったく目が離せない、というか、ついこないだまでそこの横浜ブルク13でepisode2上映してたのかよ、気づくのが遅い! ああ、小説とかがあるらしいが、とりあえずは先を知りたくないので情報遮断だ、だから評判とかも見ないようにするけれど、俺はこれ好きだ、くそったれ!