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で、なんというのだろうか、政治的な(?)、ニュース的な(?)見方からすると、北の惨状とされるものについては「知ってた」みたいな気にはなった。たまにテレビで流れる潜入映像とか、脱北者の証言だとか、そういったものでだ。むろん、そんなのはプロパガンダだという話もあるが、まあこの映画で扱うスタンスとしては、「知ってた」に近い。が、やっぱり括弧付きの「知ってた」なんであって、じゃあたとえばこれで「知った」と思ったとしてなんなんだろうという変な気持ちもある。
正直なところ、映画として心揺さぶられる感じにはならなかった。心が死んでるよ、といわれたらそうかもしれないが、まあそうだった。モンゴルの風景とかは美しかったし、北の様子はリアルなんだろうなと思わせるところがあった。けれども、話としては「知ってた」の範疇みたいなものだった。
それで、なにかこう、「神様は豊かな国にしかいないのか?」というような問いかけに対して、正しいかどうかしらないがタラントンのたとえなど思い出しては、北だけでなく、中国だけでなく、韓国だけでなく、日本だけでなく、すべて連綿の人類必敗の歴史など思うのだった。なるほど、北朝鮮に比べれば現代の日本はずっと豊かだし、言論の自由も思想の自由もあるだろう。市立図書館で聖書だってバクーニンだって借りられる。でも、だからなんだ。なにかこう、まあ、うまくいえねえし、映画ともう関係ないのだが。