ゲームは(中略)救われてなきゃあダメなんだ

※買ってもいないしプレイもしていないです。
 おれには気になっているゲームが一つあって、それが『ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル』だった。今風にいえばフルプライス商品。ジャンルはジョジョと銘打っているが、まあ格ゲー。おれとてスト2や餓狼伝説とかの対戦台に50円玉を並べて中学と高校を過ごした身だし、『ジョジョ』だって小学生のころからのファンだ。それでPVなどを見て「これはいいんじゃねえか」と思ったのだ。
 が、おれは金を使うことについて革命的警戒心を怠らないので……というとウソになるが、なんとなく予約までして買う気にもならず気づいてみたら売られていた。そして、その評判というのがわりとなんというか散々な感じなのだった。
 ネット上の評判なんてあてにならない? まあ、そうとも言えるだろう。言えるだろうけど、何人もが同じ点について指摘しているならば、その点については考慮に値する場合だってある。おれが気になったのは格ゲーとしてどうこうとか(なんといっても現役ゲーマーじゃないからぬるいならぬるいでいいよ。それにジョジョ的見た目、演出がよけりゃあ)というところでもなく、DLC商法というのか、ゲーム内課金があるということだった。
 フルプライスのパッケージというのか、それでそういうのもあるのか、と。まあ、キャラを増やしたいというのに課金というのならなんとなく納得できる。が、ソロプレイするのになにかそういう要素、モバイルゲーム、ソーシャルゲームみたいななにかが絡んでいるらしい(いや、はっきり断言できねえけど)というのは、なにかひどくがっくりさせられるものがあったんだ。
 おれはそもそも人間嫌いで、ネットワーク対戦というものを全くやってこなかったし(ゆえにネトゲ廃人などというものは、コミュニケーション能力に長けたリア充であるとみなしている)、そんなのには興味はない。そこはどうでもいい。ただ、ソロプレイでなんか金取るのかというと、頭のなかでスティーブ・ブシェミが出てきて「お前に金を使わせようとする奴は大統領でも敵だと思え!」と言ってくるんだ。
 いや、金を払うのはいい。ただ、完成品を、完成されたパッケージにそれなりの金を払って、あとは勝手にやらせてほしい。次の課金、別の課金、金のことを考えさせないでほしい。おれはストイックに徹しきれない。心が弱い。しかし、金もない。そういや、そもそも『アイマス2』のために買ったPS3だけど、あれも金の恐怖から逃げるためにハマりきれなかった(新曲や衣装、なくてもゲームに影響しないといえばしないんだけども、ハマるのが怖くてね)。世知辛い。いや、この『ジョジョ』がそうなのだと断言できるだけの材料はねえよ。適当にアマゾンのレビュー流し読みしただけだから。でも、なんかそのあたり赤信号になっちまって、購入見送りになったんだ。
 ネットワークと課金、何年前からの話だろうか。十年前からということもないだろうが、なんとも言えない。おれの苦手なものがバッチリとゲームに組み込まれてしまった。大好きな『エースコンバット』シリーズの次なんて、無料配信でオンライン専用とかいう(つーか、みんなおんなじメーカーじゃねえか)。それでおれは『エースコンバット』世界に没入できるのか? ちょっとというか、おおいに不安だ(いや、『アサルト・ホライゾン』つまんなかったけど)。
 まあしかし、こうやって金も持っていない前世紀の遺物なんてもんを相手にゲーム会社もゲーム作ってられんのだろうし、なんだかまあ、いろいろと残念ではある。おしまい。

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……ちなみに、この記事の最後にある『蒼の英雄 Birds of Steel』は体験版でめげました。おれはそれくらいヌルい。つーか、エースコンバットみたいな感じのレシプロものねえのかよ。レシプロじゃなかったらストライカーユニットもんでもいいからさ。