どこで話題になっているのかよくわからないが、話題になっているというのだから話題になっているのだろう。
「10分どん兵衛」の話題である。馬にも話題にも乗ってみよ、ということでめったに買わない「どん兵衛」を買ってみた。おれは話題に流されやすい人間である。そして馬を見る目もない。
……ん? 液体? そういうのもあったのか? と、開いてみれば。
「必ずお召し上がりの直前にお入れください」とか言ってる。これは困った。噂によれば、10分どん兵衛とは「麺の食感」と「味の染み込み」が魅力なのではないか? もし液体つゆを後入れするとなると、後者が台無しになる。だったら、5分を無視するように、つゆの後先も変えてしまえばいい……のか? しかし、「必ず」である。液体つゆを熱湯に溶かす時間が長いほど、なにかよくないことが起こる可能性も否定出来ない。
さて、おれはどうしたでしょう?
答え:液体つゆを後入れした。
で、出てきたのがこの麺である。液体つゆを入れて食うて見る。あ、なんかふんわりしている。麺のまわりにふわふわしたなにかがまとわりついているような感じがする。悪くない。別にぬるくもなっていないし、麺のコシも失われていない。おまけにおあげのふっくら感も増しているような気がする。なるほど、これからどん兵衛を食うことがあれば10分だな。そう思う。そして、次は粉スープを試さねばならんと思う。いつのことになるかは知らないが……。
……(西)もネットで手に入る時代か。
おまけ:自己流カップヌードルカレーの食い方
日清カップヌードルカレーを用意する。お湯を入れる。入れるが、カップの線どころか、麺の一番上が浸るか浸らないかという少量にする。「これでは足りないのではないか」、「持ってみたら不安になるほど軽い」くらいでいい。そしてタバスコをバンバンぶっかける。そして、3分を遥かに超えるくらい、といっても5〜6分くらい待つ。麺は部分によっては固かったり柔らかかったりする。スープは十分な湯を与えられないのでかたまっている。これをぐちゃぐちゃとかき回す。かき回して追いタバスコを投入する。スープ無し麺のような感じになって、これが美味である。
……とはいえ、今のおれは腹が弱くなったのでタバスコが駄目である。10分どん兵衛で我慢するしかない。