甘辛ピーマン(甘いとは言ってない)

「甘辛ピーマン」というのが売っていた。ピーマンを縦に伸ばしたような、大きなシシトウのような、なにかそういうものだ。おれはめっきり辛いものには弱くなったが、「甘辛」ならいいだろうと買うことにした。

一応、調理前にiPhoneとかいうので検索してみる。

「甘辛」どころか激辛というか劇薬というか劇物というか取扱い注意というようなブログがバンバン出てくる。世の中、甘くねえ。

恐る恐る包丁を入れる。水で流しながら中身の種を取る。取った種の一部を目の前の鉢植えに乗っける(発芽マニア)。少し切って口に入れる。辛く……ない。ちょっとホット、くらい? なにせおれはもう辛いものがだめなのだ。ペペロンチーノでだめなのだ。

goldhead.hatenablog.com

しかし、買った野菜を捨てるわけにもいかない。幸いにも、この個体は大丈夫だ。おれはそう信じた。

というわけで、おれは助かった……。と、思っていたら、おまえ、今日、腹の調子が悪い。ただ、おれはこのところずっと腹の調子が悪く、精神面から来てるもんじゃないか、今度医者行ったら相談しようと思っていたところなので、なんともいえない。

なんともいえないといえば、まだ甘辛ピーマンは4本くらい残っている。1本くらい劇物が混じってるかもしれない。ロシアン・ルーレットだ。でも、食うぜ、食材は無駄にしないんだぜ……たとえ腹がどうなろうとも。