的場文男の7000勝は通過点に過ぎないんだぜ

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パドックなんかで一番絵になる騎手といえば的場文男であって、直線、脚のあがった馬を腕力というか、全身の力でもって持ってくるのも的場文男なのだぜ。

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17日、川崎競馬場で行われた11R・川崎マイラーズ(ダ1600m)で、的場文男騎手騎乗の5番人気リアライズリンクス(牡7、浦和・小久保智厩舎)が1着でゴール。この勝利で的場騎手は地方競馬史上2人目となる地方競馬通算7000勝を重賞レース優勝で達成した。

 その的場文男地方競馬通算7000勝である。おれはこのレースを獲った。単勝と普通馬複で。

そうだ、おれは佐々木竹見の引退レース、必勝と思われていたところを山林堂がかっさらっていったところを目の当たりにしていたんだ。だから、「重賞で7000勝?」という思いもないわけではなかった。

だが、裏の裏をついたのだ。的場文男単勝人気が過剰している(それほど過剰でもなかったので美味しかったが)分、連複に組み込めば稼げる、と。なにせ調教師は小久保智東京ダービーで思わず声を出した男。ここできっちり仕上げてくるに違いない。馬の成績だって悪くはない。なんとなくではあるが、すんなり先行させてもらえるんじゃないのか。いろいろの思惑だ。

そして、おれのしょうもない思惑は見事にはまり、的場文男は彼の考える史上最高の競馬場である大井競馬場ではないにせよ、川崎競馬場の重賞で地方通算7000勝を達成した。プレゼンテーターには佐々木竹見もいた。的場文男はたぶん佐々木竹見の通算勝利数も抜くだろう。

しょうもないおれがしょうもなく南関東競馬に通い続けた無職の日々。そこに的場文男はいたし、内田博幸は中堅で、戸崎圭太はアンちゃんだった。そしてなお、的場文男は大井の帝王として君臨している。勝利数の問題じゃない。帝王感だ。その帝王、佐々木竹見の記録を抜くまでに、「大井の七不思議」(ほかの六つは不明)である「東京ダービー制覇」を成し遂げるのかどうか。しばらく死ねないと思った。そういうことだ。