今日の帰りのトンネルの中でのことだ。ゆっくり前を行く自転車のベビーチェアから歌声が聴こえてきた。トンネルの反響を面白がっているのだろうか。歌っているのは「ドレミのうた」だった。ド・レ・ミ……は順調にいった。いったのだが、ファで問題は起きた「ファイトは~」と歌ってしまったのだ、その子は。どうするというのだ?
「ファイトは……ファー」
でごまかした。ファー様。まあいいだろう。
というか、この歌にはそもそもごまかしがあって、それは「あおいそら」である。それは「ソ」でなくて「ア」じゃないか、という話である。
が、ふさわしい「ソ」はあるのかと考えるとこれはむつかしい。おれが思いついたのは以下の3つである。
ソンブレロではなにかメキシコっぽさが充満してしまう。揃い踏みでは、「なにが?」ということになり、「いや、大相撲の」となって、やはり軽快感がない。蘇我入鹿ではいつの時代やねん、ということになる。
というわけで、「あおいそら」は苦肉の策の正解ということと認めざるをえない。そう思うのである。みなさんはなにかいい「ソ」を思いつかれるだろうか?