双極性障害者の寿命が自殺を差っ引いても短い理由について

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おれは双極性障害を患っている。自分の病気については知りたくなるもので、信頼できそうな人が書いたと思われる一般向けの本を何冊か読んだ。どの本でも、双極性障害躁うつ病)の自殺率が高い、とあった。そして、平均寿命が短いとも。

しかし、昨日読んだ本にこんな記述があった。

 

双極性障害 (文庫クセジュ)

双極性障害 (文庫クセジュ)

 

 

自殺リスクとは関係なしに、双極性障害患者の平均寿命は10数年ほど短い。この驚愕の事実が明らかになったことで、この20年来、数多くの臨床研究がすすめられてきた。

おれも驚愕した。この本では内臓だとかの疾患との関連についていくつかの示唆が書かれていた(肥満による心循環器系や代謝内分泌系の疾患、甲状腺機能など)。それはそれで研究してほしい。

ネットで検索すると、ややそれらしき情報はあるものの、専門家向け会員サイトだったりして読めない(むろん、おれは日本語情報しか探せない)。

が、ここしばらく寝起きからの精神状態がよくなく、鉛様麻痺になり、ベッドの上で固まったまま午前中を過ごすことが何回かあったおれ思うに……医学を修めたわけでもなければ、大学すら卒業していない、単なる当事者のおれ思うに……、これってセルフ・ネグレクトの結果じゃあないの? 緩慢な自殺の結果じゃあないの? 

ともかく、体が動かない、重めの抑うつ、倦怠、昏迷のなかにあると、「自殺しよう」とは思わない。そこまでの行動力がない。寝返りすらうてないのだ。

ただ、ひたすらに自分の価値のなさを感じずにはおられない。この無価値な人生にどれだけの意味があるのだろう? こういう苦痛を過ごさなくていい人間が、さらに努力してようやくこの世を生き抜いているのに、このようなゴミがなぜ生きていられようか。行き先は暗い、現状も暗い、どこまでこんなもの、こんな人生に付き合う必要があるのか……。

この思いが思考に根を張り、確固たるものになる。そうなった人間が、健康に気を使うだろうか。長生きしようとするだろうか。具体的にいえば、たとえば自治体から大腸がん検診のお知らせが来ていて、それを読んで、申込みをし、検診を受けようという気になるだろうか。この不毛なだけのゴミ人生に延命処置はまったくいらない。そういったことが積み重なって、寿命に十数年の差が生じる。

……というおれの仮説にもなっていない仮説。

さらにまったく根拠のなさそうな、実にスピリチュアルでふわふわの意見を書いておこうか。それは「生きよう」という力、ソウル、スピリット、なにかわからないがそういうものだ。そういうものが弱い人間は、そうでない人間に比べて死にやすい。オカルトだ。忘れてくれ。でも、そんな気持ちにもなる。最後のこれは、まあ病気の症状と思ってくれてもいい。

 

以上。

 

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双極性障害[第2版] (ちくま新書)

双極性障害[第2版] (ちくま新書)