おれがかなまら祭りに行ったのは、2012年のことだったか。もう6年も経っている。あいかわらず立っているのか、かなまらは。おれはなんとなく、確かめに行ったのだった。
というわけで、京浜東北線で横浜、横浜で乗り換えて京浜急行、京浜急行で川崎、川崎で乗り換えて大師線、大師線で川崎大師。
前回とは違い、まだ神輿の行列は始まっていなかった。さて、どうしよう。とりあえず人の流れにのるか。
なんか役所みたい。それはともかく、川崎大師に行ってしまった。携帯端末で確かめたら、金山神社は川崎大師駅からもっと近い。勘違いしていた。あと、大師公園に行ったら爆音でニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit」が流れていた。涅槃は近い。
R-18のそば・うどんが食べられるのはこの日だけ……か、どうかはしらない。
金山神社に行ってみたら、入場制限になっていた。境内に入るのに長い列が出来ていて、とりあえず最後尾に行こうとしたら、これがすごい列。前を歩いていた祭り装束のおっさんが「港町(駅)まで続いてるんじゃねえか?」とか言ってたが、そのくらい長い。おれは踵を返して、金山神社の向かい側の歩道で神輿が出るのを待つことにした。神奈川県警なども「かなまら祭り」に動員をかけているようだった。
花は我関せず。
目の前を通る車はバスくらい。と、神社の方から開会の挨拶のようなものがはじまる。「紳士、淑女、そしてLGBTの方……!」、「昨年、一昨年は雨ですが、今日は晴天に恵まれました!」。そしてこれを英語でもスピーチする。なんかわからんが盛り上がる。そうだ、やはりこのウタマロ・フェスティバルは外国人が多い。外国人の方が多いかもしれない。そして、英語ではない、おれには何語かわからない言葉も飛び交っていた。
この真ん中の被ってたのはだいたい外国人だったと思う。わざわざこのために外国から来ていたとすれば、無事持って帰れるのだろうか?
地元議員の挨拶(短くてよかった)も終わり、いよいよ神輿たちの出陣だ。と、これがエリザベス神輿。前回はこうだったぞ。
これがポリティカル・コレクトネス……?
が、かなまら祭りのパワーをなめてはいけない(かなまら型の飴はなめてもいい)。
こんなんでお隠れになっていたかと思ったら。
なんかわからんけど、飛び出てるー! おれは感動した。
そしてだれかも感動した。インスタ映えですね。
インスタ映え……。
ゆけゆけエリザベス神輿、「でっかいまーら、かなまら!」
「かなまら!」(ネットでエリザベス神輿は山車みたいになっていると目にしたが、今日は担がれて激しく上下にピストンしてました)
って、こちらの方が由緒あるものなのだろうけど。
この筋!
まさに天狗!(意味不明)
いや、しかし、この黒光りはなかなか見られないですよ。
と、これは本当の御本尊かもしれない。それもよし。
ただ、このかぶりものの人は勝手にやってるだけだと思う。あまり素っ頓狂な格好をしている人はいなかった。バナナのかぶりものをしている人と、おれが元ネタを知らない軍服っぽいコスプレをしている人を見かけたくらいだった。前回すごく主張していたバットマンもいなかった。
Tシャツ着てる外国人は多かった。なんかもう、大師線の中からストロングゼロで盛り上がってる一団などいて、世界の共通語は英語じゃなくてかなまらとストロングゼロかと思った。
月人もびっくりだ(今日は一緒にさわごうぜ)。
それでまあ、適当にショートカットしつつ神輿を追ったけど断念。
最後に金山神社にお参りしようかと思ったら、相変わらず超長蛇の列で断念。そのまま歩いて駅まで。川崎競馬場の真横に出来たショッピングモールなど見たりしつつ、ずったらずったら歩いて、ラーメン食って帰りました。
川崎家。朝から水しか飲んでいなかったのでおいしゅうございました。
以上!