ボビー・フィッシャーの解放

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050324-00000053-kyodo-soci

同日昼に成田空港から、同氏の受け入れを表明し市民権を付与したアイスランドへ強制退去させ、同氏はコペンハーゲン経由で同国入りする予定。

 昨日(id:goldhead:20050323#p4)、「一刻も早く拘束を解くべきだ」と日記に書いた途端に解放である。将棋対局をテレビで見ていて、「次はこの手だ」と思った通りに画面の中のプロ棋士が指したときのようなうれしさである。ちょっと違うか。まあ、これで伝説の天才棋士は日本を去ることになる。願はくは、八ヶ月も勾留したこの国を嫌いにならないでほしい。いつか日本のチェス棋士羽生善治(FIDEレイティング2342)と対局してくれないものだろうか。
 しかしなんだ、今回の件で思い知ったのはアイスランドという国の男気だ。「ビョークの出身国」というくらいしかイメージがないけれど、さすがバイキングの末裔。「人が住めない方をグリーンランド、我らが住む方をアイスランドとしておけば、外敵の目をそらせる」とした叡知も健在だろう。アメリカ相手に頑張ってほしい。……って、アメリカもそれほど本気で引き渡しを要求するとも思えないけれど。