よしもとばななの「正しさ」になんか頭きた

 注:だいたい自分の中の宅間守みたいのが顔を出してきて適当に感じたことをぶちまけるクソの塊要注意。警告はした。なんだか、初見でイラッときてブコメを書いて、そんで再読したりするにつれ、さらにカッカしてきたんだ。あー、だから、筋とか通ってないし、最低限の穴埋めもしてないかも。

 店長には言わなかったが、もっと書くと実はそのワインはその子の亡くなったご主人の散骨旅行のおみやげでもあった。人にはいろいろな事情があるものだ。

活字中毒R。

→ なにってさ、これってどう見ても、よしもとばななの言ってることの方が「正しい」じゃん、「正論」じゃん。ちょっとくらいの持ち込み大目にみるのが人情ってもんだし、そんな人情に加担したバイトの女の子を、客に聞こえるように叱っちゃだめだよ。俺、人が怒られてるところ見るの嫌いだから、とくにそう思うよ。それに、「店」という立場としては、一回オーケーしてんだしさ、いやさ、それよりもなによりも、人情ってもんだよ、そこで圧倒的によしもとばななは正しいよ、この店長のやったことは、しょうもない役人的対処だって言われてもしかたねーよ。
 
 でもよ、でもよ、でもよ、ワインに込められた事情を思いやれるあんたが、なんで目の前の店長の気持ちとか、立場とか、思いやれないわけ?
 
 そこが意味わかんねーっつーの。なんでてめえらの人情だけなの? 事情だけなの? いやね、そのときにいきなりそんなふうになれなくたっていいよ。べつにその店長に会いに行ったわけでもないしさ。でも、その後、文章に、言葉にするときに、なんで思いいたることできねーの? そこがむかつくんだよ。

 もしも店長がもうちょっと頭がよかったら、私たちのちょっと異様な年齢層やルックスや話し方を見てすぐに、みながそれぞれの仕事のうえでかなりの人脈を持っているということがわかるはずだ。

 あんたらは成功者で勝ってて、金持ちで、人脈まであるかもしれねーよ。でも、雇われ店長はさ、まだ若いのにさ、苦しい飲食業頑張ってるんじゃねえの。客も少ないんなら、なおさら大変だろうし、バイトの子に声をあらげたりもするだろうよ。
 でもさ、あんたより頭が悪いとしてもさ、あんたらの大義、正義、正論くらいはわかるだろうよ。でもよ、それでもお断り申し上げなきゃいけない、その店長の立つ瀬ってもんをさ、立つ瀬の無さってもんをさ、どうして慮ることできねーの? 感じてやれねーの? 目の前の人間が見えねーの?

その深刻さが回避されるかもしれない、ほんの一瞬のチャンスをみごとに彼は失ったのである。そして多分あの店はもうないだろう、と思う。店長がすげかえられるか、別の居酒屋になっているだろう。

というわけで、いつのまに東京の居酒屋は役所になってしまったのだろう? と思いつつ、二度とは行かないということで、私たちには痛くもかゆくもなく丸く収まった問題だった

 その上、首切られようが、潰されようが、結局は痛くもかゆくもないなんて言っちゃうんだぜ。たまんねーよ、お金持ちさま、セレブさま、文化人さま、人脈さまご一行がよ、繁盛もしてねーチェーン店行って、お前、ただでさえ、お客様は神さまんところで、それでもよ、たぶんバイトの子にも反感を抱かれつつ、そんでも一人、ひょっとしたら人間として間違ってるかもって思いながらも、お前、なんか一人、ばかみたいにまじめな顔で、立ち向かわざるをなかった店長のさ、そこんところをちょっと斟酌しろや。

これが、ようするに、都会のチェーン店で起こっていることの縮図である。

いいときの日本を知らないんだなあ。

 そんで、なんだかマーケティング先生かわかんねーけどさ、そんなこまけえ縮図を見る前にさ、最後「いいときの日本」なんて言うくらいならよー、なんでいいときの日本じゃなくなったのかしらん、とか、ちょっとは考えろよ。お前の目の前にいる店長も、たぶんこうやってる俺も、いいときの日本の日本人じゃねーんだよ。ああ? くそったれ、ざまあみろ、お前が目を背けてるうちに、「客も人間」とかのたまう「人間」の中身が変わってるんだぜ、ばかやろう、俺はおまえの本を読む金も教養もねえぞ、放り出されろ、太った豚め! 豚脈ごとソーセージにして食ってやる!