ラノベと俺
俺、三十年生きてきて、ラノベ、ライトノベルを読んだことなかった。俺、中学〜高校のあたり、中二病とでもいうのかな、「ラノベなんて幼稚だ」って、いや、違うな、もっとすごい、「フィクションなんて幼稚だ」って、そんな思いにとらわれていて、つまりは小説というものをほとんど読まず、新書ばっかり読んでいたと思う。いや、ちょっとまて、そのころ、ラノベとかいう言葉あったっけ? よくわかんない。でも、読んでるやつはいた。いや、なんだ、あかほりさとるの何か。「面白いから読んでみな」って言われて、たまたま開いてみたら、漫画的擬音の文字がボールド体になってたりして、「なんだこれ」って思ったりした。そのあと、自分が、急に少女漫画が出てきたり、作者の描いた尻の穴の絵が出てくる小説に夢中になるとは思いもしなかった。その他いろいろ。
とはいえ、厳密に読んだことあるのかどうかといえば、あるのかもしれない。あれやこれやはラノベなのかもしれない。でも、違うかもしれない。そのあたりはよくわからん。いや、具体的には銀英伝とか、御大のガンダム小説とかはどうなんだろって。まあ、いいや、そのあたりは、門外漢がジャンルの境界線に興味をしょうがない。
それで『涼宮ハルヒの憂鬱』買ったんだけれども
- 作者: 谷川流,いとうのいぢ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 文庫
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でもさー、ひょいって読み始めたら、あんた、これがもうスイスイ、スイスイ、読みやすいったらありゃしねー。滑るようにどんどん進んでく。これすげー。それで、なんか一気に読み終わって、これがライトなのかー、みたいに思った。
で、なんでそんなに読みやすいんだ? って思って、字が大きかったりすんのかと思って、転がってた『チャンピオンたちの朝食』と比べても、たいしてかわんねーし、でも、ひょっとしたらヴォネガットはラノベかもしれねーけど、でも、ともかく、ジャンル分けわかんねーけど、なんか文章で読みやすいってテクニックというか、そんなら、それすげーって思ったりした。
ああ、でも、あれだ、これを忠実にアニメ化したもんを先に観てるわけだから、そのあたりがあんのかなー。ああ、そうか、あの回の最後、なんでこんなに〆てんのかって思ったら、この一冊の終わりあたりだったんか。
えーと、そういうわけで、とりあえず『涼宮ハルヒ』のシリーズは買うと思う。古本だけれども。で、なんかわかんねーけど、まあ今後ラノベ読みまくりになるかもしれないし、そう考えると、ブックオフとかのあの本棚どーんって、なんかまた読む対象かと思うと、それはたいへんだけど、それはそれでいいじゃねーかなー。そんじゃー。