森島明子『レンアイ女子課』を読むのこと

レンアイ・女子課 第1巻 (IDコミックス 百合姫コミックス)

レンアイ・女子課 第1巻 (IDコミックス 百合姫コミックス)

レンアイ?女子課 2巻 (IDコミックス 百合姫コミックス)

レンアイ?女子課 2巻 (IDコミックス 百合姫コミックス)

 「レンアイ」と「女子課」の間にあるものは何か? おれのブラウザから見るかぎり、Amazonの表記で1巻は中黒、2巻は「?」に文字化けしている。実際のところハートマークである。
 ……と、わりとしょうもないところから書き出さざるをえないくらい、どう書いたものかと思ってしまうのは、「いいなぁ」としか言いようのない感情であって、おれはおれの悪口や他人の悪口を書くのはわりと得意なのだけれども、なにか好もしく思えるものを素直に書いたりすることは、まあなんとむつかしいのだろうか。
 というわけで、ページをパラパラめくってみても、出てくるのはいい意味のため息くらいのもので、森島明子の書く女子がかわいかったりかっこよかったりやっぱりかわいかったりするのは大変当たり前なのだし、少女ものもたいへん好もしいがやはりこの大人の助成動詞(こんな変換したけど、そういう用語あんの? ないみたい)を描くところに真髄があるのかどうか、まあわからないが、ともかく「いいなぁ」と思うわけであって。
 まあ、おれは百合ものが好きだといっても興味の対象がアホみたいにとっちらかってる人間なのでなにか言えるようなもんでもなけれども、まあともかく、なにかこう、人生が続いていく感じというか、流れていくところがあって、そのスケールがあるというと大げさだけれども、いや、そこのところの日常の連続であるけれども、きみ、そうじゃないんだ、恋愛というものにぶち当たってしまってそうもいかなくなるところの、あるいは、関係は続いていかないかもしれないけれども、続いていきそうだね、というような、ああもう、なに言ってんだ、でも、そこんところがこの人の作品にはあって、いや、べつに他の人にないと言ってるわけじゃないんだけれども(たとえば『少女セクト』の後日譚とか俺すげえ好きなんだけど)。それで、その上、「そうか、毛抜きか」みたいな、細かいとこにもきちんとなにかしらがあって、まあたいへんいいなと。
 あー、まー、もう言うこと無いや。おしまい。
楽園の条件 (IDコミックス 百合姫コミックス)

楽園の条件 (IDコミックス 百合姫コミックス)

瑠璃色の夢 (IDコミックス 百合姫コミックス)

瑠璃色の夢 (IDコミックス 百合姫コミックス)

半熟女子 1 (IDコミックス 百合姫コミックス)

半熟女子 1 (IDコミックス 百合姫コミックス)

半熟女子 2 (IDコミックス 百合姫コミックス)

半熟女子 2 (IDコミックス 百合姫コミックス)