マミるか? マミられるか?〜『巴マミの平凡な日常』〜

巴マミの平凡な日常 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

巴マミの平凡な日常 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

 存在を気にしつつも、ネットで手に入れられることなく(今見たらあAmazonに在庫あったけど)、漫画屋でふと見つけてようやく買えました。
 巴マミ。マミさん。五人の魔法少女がいます。二組の組み合わせがあります。いろいろ異論もあるでしょうが、おれの中ではそうなっていますし、公式的にもそういう方向で描かれているといっていいでしょう。
 そして、それから漏れてしまう一人のマミさん。いいです。カップリングの良し悪し、魅力抜き、キャラ単体でいくと、おれは『まどマギ』において、断固!マミさん派なのです。
 そのマミさんが三十路を迎えて魔法少女をしつつ独身・派遣・一人暮らしをしている、というのがこの漫画なわけです。ほかの四人は子持ちの主婦であり、婚約中でありと、人生のステージのようなものがあれば、追いぬかれてしまっています。そんなマミさんなのです。悪くない。三十路で魔法少女。ひとりノリノリです。ああ。

 と、ここで唐突におれの好きなタカハシマコの『魔法少年チャイナシュガー』(アニメ化希望)から一コマ。かつての魔法少女のおかしさ、そして悲哀がありませんか。なんといいますか、『巴マミの日常』、設定からしてネタとして勝ちじゃないですか。
 まあよろしい。読む前は、こんな感じというか、もうちょっと変身してノリノリのシーンが多いのかと思っていたわけですが、そうでもない。もっとも、変身シーンも「30過ぎてその服はキツイ!」感が絵柄で伝わってこないところがやや不満だったわけですが(高校生という設定でもいけるでしょう)、ここでリアルすぎるのもまあさすがに悲愴感ありすぎといったところでしょうか。部屋着のジャージ、このくらいがいい。
 で、タイトルに偽りなく「日常」がつづくのですが、これがアッパーでもダウナーでもなく、なんともいえぬ調子でいくわけですね。ビール(スポーツジムのチラシを見ながら「5千円あったら35本くらい買える」というむねの発言があるので「ビール系飲料」が正しいのかもしれません……最近おれ買ってねえからわかんねえけど)ばっかり飲んでる。生活の知恵でソウルジェム重曹で磨くなんていうのは、最高ですよ。それにギャグもよろしい。キュウべえへのおもてなしも笑えます。というか、おもしれえし、ファンなら買いです、以上。
 って、あとがきにある8話の矛盾点と真のオチとはなにかがよくわかんね。それだけが引っかかった。テレビが点いてたこと? かしらん。まあいいや、それじゃ。
魔法少女まどか☆マギカ 巴マミ (1/8スケール PVC塗装済み完成品)
……ジャージ姿のは出ないんですかね?

>゜))彡>゜))彡>゜))彡
[rakuten:surugaya-a-too:14369025:detail]
……タカハシマコさんの漫画はたいてい持ってる。はず。