思い出のトウショウナイト

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 その閉鎖をもってNHKに報道される競走馬の牧場がどれだけあるだろうか? トウショウにはその価値があったということだ。

 とはいえ、おれはトウショウボーイはもちろん、シスタートウショウにも間に合っていない。おれにとってのトウショウといえば、トウショウギアであり、トウショウオリオンであり……やはりトウショウナイトということになるのだろうか。スイープトウショウは名牝といえるだろうが、あまりいい思い出がない。馬券的に、だ。まあ、トウショウナイトで儲けた覚えもないし、それを言い始めたら99%の馬にいい思い出はないのだけれど。

 それはともかく、トウショウナイトだ。まず馬名がいい。なにか正統性というものを感じさせる。トウショウナイト、いいじゃないか。おまけに、鞍上がよかった。武士沢友治である。ナイトに武士だ。悪くない。これが、ティンバーカントリー産駒らしいのか、らしくないのかよくわからないが、なかなかに重厚な雰囲気を醸し出してGIIあたりに出てくる。どうにも買いたくなるじゃないか。名門出の正統派。とはいえ、ちょっぴり足りない。けっこう足りない。なにかが足りない。そこがまた悪くない。

 最近競馬を始めたファンとは、おそらく冠名、ブランドに対する認識がいろいろと異なってると思う。メジロももうなくなった。とはいえ、すべてが社台の吉田一族に塗りつぶされているわけでもない。いずれそうなるかもしれないが、そうならないかもしれない。あるいは、社台というものが分割の末にまったくの別物になっているかもしれない。

 とはいえ、メジロは消えた、トウショウも消える。おもしろいか、おもしろくないかでいえば、おもしろくない。もちろん、毎週末に小銭を出せるか出せないかという貧相な競馬ファン崩れの感傷に過ぎない。トウショウナイトという名の馬は二度と競馬場を走らない。

 

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「これも時代の流れだから仕方ないのかもしれないが、メジロの名が消えていくのは寂しい」と大久保洋師は言った - 関内関外日記