THE YELLOW MONKEY 「砂の塔」を買う

 

 おれとザ・イエローモンキー。はっきりいって、おれには15年ぶりといわれても実感がわかないところがある。なぜなら、おれがイエモンを聴き始めたのは、イエモンが活動を休止してからのことだったからだ。

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アルバムのジャケットを当時の初期SUEDE(今も昔もだれもスウェードのことなんて知っちゃいないだろうけどな)のシングル風にしていたことで、知ったと思う。だが、おれはそのころ洋楽ばかり聴いていたので、日本のロックには興味がなかった。

が、なんだろう、なにがきっかけだったのだろう。おれはザ・イエローモンキーを聴き始めることになる。おれはもちろんグラム・ロックが好きだ。だから、"Honaloochie boogie"をカヴァーしてるあたりも最高だと思った。まあ、なんにせよ、おれは活動を休止してからイエモンに入った。

すると、当然のこと、かどうかはわからないが、「とりあえずベスト盤」ということになる。だから、おれはイエモンの「シングルカットされてないけど、あの曲がいい」とか、「シングルのB面のあの曲がいい」とかいう話にはついていけない。一番好きな曲は「プライマル。」で絶対です、というくらいのことだ。

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そんなおれが、ふつうは買わないシングルCDを買った。なぜなら、今回の復活後のライブの曲が12曲も入っているのだ。「プライマル。」はもちろん、「バラ色の日々」に「楽園」、「TVのシンガー」! これは買いだ。そう思った。価格はシングルなのに、今のイエモンの新鮮な、それでいてナイスだと分かりきってる曲が12曲も入っている!

……って、くるりも似たようなシングルの売り方してるよな。そんだけ「シングルCD」というものが売れないということか。ま、リスナーが考えることではないのだけれど。

でもって、曲の感想を書かなきゃね、と思ったけど、音楽の感想の書き方しらねえんだった。その「砂の塔」も「ALRIGHT」も第一期の最終盤というより、中盤っぽさがあるかな、というか。それで、吉井和哉の声も、ブレット・アンダーソン兄さん(だからだれもスウェードのことなんてしらないって)のように迫力を増していて、それでいて、やっぱり色気があってかっこいい。ミュージックステーションなんかに出ているのも見たけど、やっぱり花柄が似合っていてかっこいい。デヴィッド・ボウイは死の直前までかっこよかった。やっぱロック・ミュージシャンってのはそうじゃなくちゃいけねえな。うん。以上。

 

GOLDEN YEARS Singles 1996-2001

GOLDEN YEARS Singles 1996-2001

 

 

TRIAD YEARS act I+II ~THE VERY BEST OF THE YELLOW MONKEY~
 

……まあこういうのを聴いてきたわけだが、こういうのだと『ジャガー・ハード・ペイン』のようなコンセプトのあるアルバムは台無しになるという。ああ、まあ、なんだ、ベスト盤以外も聴いてるか、それなりに。