宇多田ヒカルの『BADモード』を聴くなどのこと

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この週末あたりから急に暖かくなってくるとのこと。なるほど、ドアを開けてみれば空は晴れている。薄暗い部屋に住んでいるので、開けてみなければ天気がわからない。

 

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歩いて、図書館に行くことにした。おれには三通り図書館への行き方がある。歩く。自転車で行く。バスで行く。歩くのが健康的だろう?

 

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歩くと、音楽を聴くことができる。宇多田ヒカルの『BADモード』を聴きながら歩いた。

 

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もちろん、おれはフィジカルで買った。Blu-ray付きの初回限定だかなんだかだ。何ヶ月前からか予約していた。

 

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要するにおれは宇多田ヒカルが好きなのだな。しょっちゅう、「宇多田ヒカルのヒモになりたい」とも言っている。そういう意味で好きなの。それもいいけど。

 

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やはり宇多田ヒカルの音楽というのは、ひとつ極まっているものであって、個人的な好き嫌い以外のところで「すごいレベルのものを作っているんだろうな」と思うところもあって、なおかつやはり好きなので、どうしても聴かずにはおられない。

 

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シングルカットされた、というのが今どきの言い方になるのかわからないが、そういった曲から始まり、ボーナス・トラックを除けば11分ある「Somewhere Near Marseilles マルセイユ辺り」で終わる。ポップでキャッチーなところから離れていってしまうような気も少ししてしまう。とはいえ、「マルセイユ辺り」はいい曲だ。いい曲だ、ではなく「クラブで聴くべき曲だ」とか言われたら返す言葉はないが。おれにそんなものは無縁だ。おれは図書館に行くところだ。

 

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好きなアーティストがおれの心を掴んだキャッチーな曲からどんどんどこかへ行ってしまう。そんなことはあたりまえにある。宇多田ヒカルはどうだろうか。おれのなかでも宇多田ヒカルのアルバムで好きの度合いは違ってくる。『BADモード』は『初恋』より好きで『Fantôme』ほどではないということになる。直近の比較でいえば。

 

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おれはそんな『BADモード』を聴きながら歩いた。暖かくなるというので、上着はジャージだ。厚手のジャージ。このごろは、春も秋も一瞬のタイミングを逃すとジャージを着るタイミングがない。

 

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かといって、年中ジャージで過ごすほど、おれは寒暖に強くない。とくに寒さに弱くなったと感じる。暑さには、もとから弱い。

 

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戦争の話などに溢れているとき、青空の下を歩くことはいいことだ。ついでにおいしいラーメンなど食べてもいいかもしれない。往路、『地球の中華そば』に「営業中」の看板が出ているのに、店外に行列がなかった。行こうかと思ったが、なにかあやしいと思ってやめた。復路、店外に三人並んでいた。ラーメン二郎関内店はもっとすごい行列だった。おれはどこによらず、家に帰ってカップ焼きそばを食べた。

 

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おれのような人間は、カップ焼きそばを食べるのがお似合いだ。それも、ネット越しに人にもらったものだ。追加する乾燥キャベツすら貰い物だ。ただ、あおさは100円ローソンで買った。おれが買った。あおさは、おれが買ったんだ。