いい大人が殴ったり殴られたりすんなよ

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広島の緒方孝市監督が選手を平手打ちしたとして球団から厳重注意処分を受けた問題で、日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長は25日、「球団から速やかに報告を受けた。このような事案はあってはならないことで、再発防止に努めてほしい」と述べた。NPBからの追加処分はしない方針。

緒方が野間を殴った問題。

しょうもないな、と思った。おれは、体育会系というものが、理系の次に、いや、理系よりも苦手で、忌み嫌っている。

それでも、プロ野球ファンだ。体育会の中をのし上がってきたエリートたちの集団といえる。古葉竹識星野仙一……そんな時代もあった。でも、今はもうあまりそうでもないだろうと、と思っていた。いや、思っていたかった。

それが、平手打ちだ。年収1億円の50歳のおっさんが、年収3400万円の26歳をひっぱたくなよ。しょうもない、しょうもない暴力。

暴力ってのはもっとこう、例えば日高屋でW餃子定食食ってたら、いきなり知らないやつから頭に熱々の五目あんかけラーメンぶっかけられて、「なんだてめえ!」ってなって殴るとか、そういうもんだろう。

……いや、熱々の五目あんかけラーメンぶっかけられても手を出さないのが大人であり、法に従って粛々と、が正しいだろうが。まあそれでも、大の大人が大の大人を殴るってのは、そのくらいの理由がなきゃいけない。

というわけで、怠慢プレーに平手打ちはねえよな、しょうもねえよな、情けねえよな、がっくりくるよな、となっちまう。ああ、石井琢朗河田雄祐コーチが戻ってこないものか、と思っちまう(これはあまり関係ない)。

それで、カープの試合を見ると、緒方が映れば「平手打ちしたやつ」というのが頭をよぎり、松山が単打で出て野間を召喚すれば、「平手打ちされたやつだ」と思い、なんとも嫌なスティグマのようなものがついてしまった。しばらくすれば忘れるかもしれないが、しばらくはそうだろう。これでたとえば野間がホームランを打ったりして緒方とハイタッチとなったりしたら、「あー」とか思っちまうよ。そんな気持ちにさせんなよ。

つーわけで、必ずしもプロ野球選手がすべての面において子供の手本たるべきとは思わんが、こんなんはやめよう。昔話にしよう。スポーツのエリートは、かっこよくあってくれ。ほんと、それだけだ。

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