ついに田中広輔の連続フルイニング出場が止まったんだけどさ、遅きに失したか、どうか、それはこれからでよ、まあ、交流戦前の連勝の間もわりとひどくて、ともかくシーズンはじめからひどくて、でも、連勝なんかしている間は、「実際にどのような効果があるのかわからないが、チームが勝っているのだからなにかしら意味のある起用なのであろう」とか思ってたんよ。なんかその、なんだっけ、遺伝子？ で、なんの役に立ってるのかわかんないみたいな、解明されていないのがあるとか、そういう、なんかわかんないけど、実は必要でした、みたいな。
でも、交流戦入って、チームが再びとてもひどくなってきて、そのなかで、ちょっと復調気味と思わせつつもやっぱり一割打者で、さすがにこれはもうあかんよなと思って、それについては、またぞろ田中広輔の起用についてかなり厳しい言葉がネットでも見られるようになって、おれもさすがにそろそろと思うようになって、それで、ようやく昨日よ。
しかし、代役が小園君というのは、ある意味で一番適任なのかもしれねーなーと思う一方、ここでスムーズに代役になる「田中の二番手」ってのが育っていなかったわけで、そりゃ三年間田中広輔がフルイニング出場してたからなかなか難しいところなんだけど、そこんところ、やっぱり今のカープのウィークポイントなんだろうと思うわ。
そうだな、なんつーか、そのチームのウィークポイントってのは、そのチームのファンにはわかりやすいというか、ある程度共有されているけれど、他チームファンはいまいちわかっていないってのはあるのかもしんない。だって、今のカープ、まあたしかに交流戦12位、NPB最弱なのはたしかなんだけど、それでもまだ貯金があって、リーグ2位、びゅんびゅん抜き去られてないというあたり、やはり他のチームにもそれぞれ「ここがなぁ……」ってのがあんだろうなって思うんだけど。
で、まあとりあえずカープはこのショートの件が一点。小園君が大活躍してくれたらそれはドリームだけれど、そこまでプロの世界も甘くない。いい風を吹き込んでくれたかもしれないが、まだまだ計算できる選手というわけでもない。
そのあたり、次の弱みはやはりストッパーということになるだろう。中崎翔太がここ数年の蓄積された疲れのせいかわからんが、ランナーを出しまくり、それでも無失点に抑えるのが中崎だったけど、いよいよ点も取られるようになって。中崎ってのはちょっと変わった守護神で、決め球、ウィニングショットがない。これはプロの解説者も、達川も（達川もプロの解説者だけど）言ってることなんだけど。それでも、リーグ三連覇の守護神やってのけたんだから、すごいんだよ。なんだろうね、直球だって160km/hあるわけでもないし、針の穴に糸を通すようなコントロールの持ち主というわけでもない。まあ、中崎の特徴はともかく、中崎を配置転換した。これも、ファンにしてみると「遅すぎた」というところもあるだろう。で、代わりにフランスア、というのに、異論がまったくないとはいわないけれども、まあ適役だろうということなんだけど、ただ、やはり守護神としてのフランスアはまだまだ計算できるわけじゃない、というのは確かなこと。やはり試合の最後をしめるという立場は重いだろう。また、中継ぎとは登板に至るルーティンなんかも変わるだろうし、ともかく素晴らしい中継ぎのフランスアが、そのままスライドして素晴らしい守護神になるかどうかというと、これも絶対とはいえない部分があって、そこは弱みだろう。フランスアを同じくらい結果を出しているレグナルトに置き換えても同じことだ。
ただ、そんなレグナルトのいる中継ぎ陣は充実している。勝ちパターンも負けパターンもどちらも充実していて、なんなら全員勝ちパターンとか言いたいくらいだが、まあこれもまだシーズンを通して実績あるのが一岡くらいということもあって、崩れてくる可能性もある。これにも注意したい。
それと、やはりなんだ、サードが固定できない。小窪がいったんスタメンを掴みかけたかな、と思ったけど、掴みきれたわけでもないし、安部ともどもどちらも万全という感じでもない。
外野手を見てみると、ここちょっと（かなり０落ち気味だが鈴木誠也、それに外野守備でいいところまで見せるようになった西川龍馬、この二人はともかくとして、やはりいまさらながら丸の穴というのは解決していない。野間峻祥が穴を埋めてくれたかな？ と思ったら、やはり不調で下がったりしていて、松山もまだ本調子ではなさそうだし、高橋大樹にも頑張ってもらいたいけれど、もちろん未知数なわけで。下水流どこ行った？
そんで、また投手の話に戻れば、覚醒したというか、なんというか床田君が大活躍してくれて今のチームの位置があるといっていいけれど、床田君もシーズンを通して戦い抜いた経験はない。失速も覚悟しなきゃいけない。となると、大瀬良、KJ……ときて、ノムスケは頼りないし、山口翔もまだまだ若いし、九里君はここぞというときに勝つタイプだけど安定しないし（個人的にはリリーバーが向いてるかもしれないと思っているのだけれど）。じゃあ、好調な中継ぎから中村恭平あたりを先発に、といって、果たしてけっこうな賭けのようにも思えるし。
というわけで、だれも読んでないだろうけど、カープは先発投手陣と一番打者とショート、サード、外野の一角、抑えに不安を抱えている。さらに今は鈴木誠也とバティスタが落ち気味だ。おい、どうするんだ。応援するしかないのだけれど。
