真鍋昌平『アガペー』はすごいのだぜ

 

アガペー (ビッグコミックス)

アガペー (ビッグコミックス)

 

真鍋昌平、『闇金ウシジマくん』の真鍋昌平、その短編集の『アガペー』、これはすごくすごいのだぜ。おれには語彙というものがないからうまくいえないけれど、うまくいえないなりにいえば「すごいのだぜ」というよりほかないのだぜ。

さすがに、やはり、レイモンド・カーヴァーロアルド・ダールを好む作家の作品なのだぜ。短編をビシッと決めてくるのだぜ。『闇金ウシジマくん』の作者でしょう、という先入観があるのであれば、ぜひ読むべきなのだぜ。それはもう、『闇金ウシジマくん』が好きなのであれ、嫌いなのであれ。

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そして、この短編集は怖いのだぜ。怖いのだ。怖いけれど、目をそらせない、そういう作品集なのだぜ。この「怖さ」を描ける人は、おれはあまり漫画の世界の全体を見ているわけではないのだけれど、やはりあんまりいないんじゃないか、真鍋昌平くらじゃないのか、って思ってしまうのだぜ。

さらに、あえて言ってしまえば、おれは長年愛読していた『闇金ウシジマくん』よりも、というと言いすぎかもしれないのだけれど、この短編集に描かれた、地下アイドルオタ、郊外ショッピングモール風景、東京貧困女子のあり方に、グッとくるところがあるといってもいい。レイ・カーヴァーやロアルド・ダールを好む作者の、そのセンスがズバッと斬り込んできて、とても深い印象を抱かせるのだぜ。印象というか、傷なのだぜ。おれらは、おれらにてきめんな、そんな傷を負って、そして生きていくしかないのだぜ。まったく。

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