2019年の広島東洋カープを振り返りたいと思う。思ったのだから仕方ない。どういうふうに振り返ろう? 面倒くさいが、一人ひとり振り返っていこう。なぜか。そう思ったからだ。思ったのだから仕方ない。
これを参考に、背番号順に印象を述べよう。数字は載せない。おれが感じた印象だけの話をしたい。あ、今、孔雀が死にました。いや、阪神が勝ちました。カープは四位でした。いやはや。
12.九里亜蓮
昨シーズンの終盤の要所を〆たところから、「大舞台に強いタイプではないのか」と思ったりもしたが、一方で「中継ぎや、ひょっとしたら抑えが向いているんじゃないのか」とも。いつもなんかピンチを背負いながら、力投して切り抜けるとか、ドラマチックではあるが、サクサク抑えてくれるに越したことはないのも事実だ。
13.矢崎拓也
婿養子になったので登録名の名字が変わったという珍しいパターン。覚醒せず。
14.大瀬良大地
大瀬良くんはようがんばった。がんばったけれど、途中打ち込まれる試合が続いたことが気になる。このあたり、他球団との情報量の差が原因だったりしたらやるせない。絶対的エースになってほしいが、まだエースだ。
16.今村猛
イマムーが帰ってきた、とちょっとは思った。頼りないフランスアより抑えをやらせたりしてもいいんじゃないかと、一瞬思ったりした。思ったりしたけれど。
17.岡田明丈
どこいってたん? 岡田あたりがローテでガンガン勝負できていたらなあ。
19. 野村祐輔
ノムスケもなあ。サラリーマンとか言われる仕事っぷりはしたと思うし、ときにはそれ以上も投げたが、チームを引っ張るところまではいかず。なんというか、これがノムスケなんだろうな、という。
20.永川勝浩
今シーズンも、終盤戦の苦しいところ、中継ぎ、あるいは抑え(!)で出てきてくれないかな、とか思ったりもした。プチ復活したナガカー、そのイメージ。まあともかく、背番号20、お疲れさまとしか言えない。
→引退
21.中﨑翔太
今シーズンの良くも……いや、良くなかったので、悪い点でキーマンになってしまった一人。さすがにリーグ三連覇の積み重なった疲労というものもあったのだろう。それにして、リーグ三連覇のすべての優勝決定戦で投げた抑えながら、いまだに「ウィニングショットが必要」と解説者(たしか達川)に言われる抑えもなかなかいるまい。ウィニングショットなしでもしのげた球威やコントロールが見られなかったのでは苦しい。また以前のスタイルに戻るのか、今度こそウィニングショットを覚えるのか、ともかく現状では厳しい。
23.薮田和樹
行方不明。
24.横山弘樹
すまん、よく知らん。
→戦力外
26.中田廉
夏場に出てきて救世主かと思ったけれど、救世主というのはそんなに簡単なものではなく。
28.床田寛樹
床田くんはよう投げたし、よう投げたのに報われなかったシーンも多かった。とはいえ、一軍でシーズンを投げ抜くのもはじめてのこと、この調子でいけば報われることと思う。よう投げた。
29.ケムナ誠
最終盤に出てきたっけ。まずはアドゥワ誠くらいの活躍を。
30.一岡竜司
一岡も一岡らしさを見せつつも、結局は離脱したのだっけ。これも三連覇の反動か。
34.高橋昂也
トミー・ジョン手術の大成功と床田くん並のブレイクを期待するしかない。
36.塹江敦哉
二軍では数字を出していたのだっけ。今後に期待したい。
39.飯田哲矢
えーと、どうなんだっけ。あまり印象にない……。
→戦力外
41.藤井皓哉
まだまだ今後に期待かな。
42.ジョンソン
投手ジョンソンとなると、捕手石原という、打撃面で會澤や磯村よりけっこう見劣りする打線構成となってしまうわけだが、それでもよう投げた、よう勝った。このバッテリーに文句は言うまい。タイトルは惜しくも、だが、十分な活躍だった。
43.島内颯太郎
ルーキー島内くん。いきなり圧倒するピッチングとはいかなかったが、中継ぎとしてそれなりに存在感を見せてくれた。来年以降は先発として圧倒してくれてもええんやで。
46.高橋樹也
どこでどうしているのか。
47.山口翔
なんかまだ線は細いけれど、大化けしてくれるんじゃないかとか思ったような気がする。
48.アドゥワ誠
一軍にはそれなりに定着したが、どうもピリッとしなかった。先発型のような気がするのだが、果たして。ともかく、活躍してもらわにゃならん選手だ。
53.戸田隆矢
気づいたら、もう何年目だろうか?
57.田中法彦
すまん、よう把握してない。
58.レグナルト
シーズン当初は必殺の「ハンマーカーブ」を武器に圧倒していた。負けパターンから勝ちパターンになり、さらに、中崎が抑え失格時には、フランスアとどっちが抑えをやるか、みたいな感じすらした。が、なんかどうもその後冴えなかった。最初の調子で冴え続けていたら、かなりのもんだったが。このラーメン好き、来年はどうなるのだろう。
59.菊池保則
影のMVPというか、なんというか、ともかく楽天からやってきて大車輪の活躍だった。古巣のパ・リーグ相手の交流戦を除いては、ともかくよう投げてくれた。負けパターンから、勝ちパターン。乱高下の激しい今年のカープの中にあって、投手陣を地味に、しかし堅実に支えてくれたと言える。タモツさんには来年以降も頑張ってもらいたい。
62.ヘルウェグ
シーズン最終盤に出てきて、「なんでもっと投げさせなかったんだ?」と多くの……いや、まあ、ある程度のファンを思わせた。もしもカープがCSに進んでいたら、秘密兵器というか、兵器そのものというか、一か八かの活躍が期待できたんじゃねえかな、などと思う。でも、二軍戦での成績はいまいちだったというし、来年は果たして。
64.中村恭平
突如覚醒した大型左腕。こういうこともあるんやな。最後は息切れした感じだったけれど、来シーズンも計算に入れさせてくれ、きょんぺー。
65.長井良太
えーと、把握してません、すんません。
66.遠藤淳志
まだ線は細いけれど将来は……って、べつに細いままでも活躍した名投手はいるか。将来に期待、というところは見せてくれた。
67 中村祐太
えーと、中村くん、飛躍に期待したんだけれど。
68.平岡敬人
すみません、把握してないです。
70.ローレンス
ええと、見た覚えがないです。
97.フランスア
おお、ヘロニモ、よな。昨シーズン救世主のように現れて、今年。不調の中崎に代わって抑えを任されるも……冴えんよな。なんというか、9回のフランスアは、顔で負けとるんよな。なんか不安そうなんよな。それで、打たれてしまうよな。そこまで打たれたかどうかというと、数字を見なきゃわからんが、あえて見ないところで言うと、やっぱり抑えとしては負けすぎの印象がある。やはりセットアッパータイプなのか、ひょっとしたら、先発タイプ? ともかく、今のメンタルでは「安定の四凡」も望めず、抑えというところはないだろう。まあしかし、野球は難しいよな。抑えに回ったら、あの圧倒的な感じがなくなっちまう。あと、この不調が積み重なった疲労とかでないことを願う。
98.モンティージャ
なんか最終盤に秘密兵器的に出てきたが、秘密に終わった。
……とまあ、こんなところ。一気に全選手とか思ったけど、無理やわ。だから「投手編」。個人的にMVP的(4位にMVPもないだろうという話もあるだろうが)は菊池保則。苦しいときも、なんか調子に乗ってるときも地道にチームを支えてくれた。投手陣については、なんかこう、「もうちょっと経験積んだらいけるんじゃないか」という本格派の面々が行方不明になってしまうパターンをどうにかせねばならんというか。そもそも「いけるんじゃないか」というのが間違い、という可能性もあるんだけれど。
で、来シーズン、どうなるんじゃろね。「中崎とフランスア以外は先発モードで調整」とかいうキャンプの方針は正しかったのかどうか。いずれにせよ、先発が二枚くらい覚醒してくれんと厳しいような気がする。いや、先発より抑えか。中崎の謎のストッパー能力が戻らなければ、誰がやるのか。フランスアは不向きのような気がする。そこんところ、誰が来年のカープ投手陣を指導するのかしらんけど、なんとかうまくやってほしい。
飽きなければ捕手・野手編も書く。だれも読まんだろうが。
以上。