アニメ映画『BLACKFOX』を見るのこと

発売日: 2019/12/18
メディア: Blu-ray

いきなりですが、皆さんはこのアニメの存在を知っていましたか？　おれ、知らなかった。もう、ぜんぜん、まったく。おれはそれなりにアニメを見ているし、アニメ関係の情報もそれなりに見ているつもりだった。だが、このアニメはまったく、知らなかった。気づかなかった。さすが忍……という話ではなく。

というか、そもそもWikipediaに項目がない。

Blackfox (2019 film) - Wikipedia

いや、英語版にはある。

BLACKFOX: Age of the Ninja - Wikipedia

連動実写企画は日本語版もある。

なのに、アニメ関連項目については世界一（たぶん）の日本語版Wikipediaに、劇場公開アニメ作品の項目がない。おれは少し驚いた。ちょっと、なんで、謎なの。

いや、もしも「なに言ってんだこいつ、BLACKFOXすごく盛り上がっていたぞ！」というのならば不明を恥じたい。おれのアンテナが錆びて傾いているのかもしれない。

で、どんな作品か。

BLACKFOXとは (ブラックフォックスとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

近未来の大都市の一角に佇む忍者屋敷。
そこで暮らす忍者一族である石動家の長女・律花は研究者である父親に憧れていた。
平凡で幸せな生活が続くと思っていたとある日、突然何者かによって屋敷が襲撃を受けてしまう。絶体絶命の危機に果敢に立ち向かう律花だが――。
闇を切り裂く“黒”になれ！

で、こういうお話。ちょっとどこか『キルラキル』っぽい色使いで、『RELEASE THE SPYCE』っぽくて、『プリンセス・プリンシパル』感もある。『とある科学の超電磁砲』を混ぜてもいいだろうか。なんとなくわかってくれるだろうか。女の子が刀を振り回すアクション、忍者、SF、メカ、イヤボーン（古い言葉か）、百合っぽさありの作品。

アクションはなかなかよかったし、時折見せるキャラの表情なんかも悪くなかった。ただ、なんというか、けれん味に欠けるというか、こう、映画という限られた時間でのぶち上げて、跳ねる感じがあまりなく、少し弱い。続編ありきなのかどうかわからないが、そうであってももうちょっとなんか一つ欲しかった、というところ。ちょっと平板なのだ。この平板さでは、テレビアニメで1クールでもきついかもしれない。

でも、キャラはけっこう魅力的なんよ。なんかこう、ちょっと惜しいな。続編があるなら、劇場には行かないけれど、たぶん見ると思うし、なんというか、そんなところ。