大興奮のK-1MAX

 中量級のK-1MAXは、なかなか面白い試合が多くて好きだ。テレビでの第一試合は小比類巻貴之アルバート・クラウス。なんとなくもつれそうなのでチャンネルを回すと、宍戸錠が郵便配達人姿で拳銃を撃っていた。なんでも、日本では警官より先に郵便配達人が拳銃を所持していたとのこと。次の試合は小次郎対マイク・ザンビディスザンビディスはちっこいながら‘鉄の拳’って形容がピッタリな感じ。動きも独特で好きだ。飛び蹴りはシャイニングウィザードに見えたな。「鼻毛」には「女に甘い」という意味があるという。解説の教授が急に週刊少年ジャンプの『いちご100%』の話をはじめたのがウケた。しかし、自分は今年の二月からジャンプを読んだりしていないのだが、なんとなく知ってる漫画がテレビに映るとこっぱずかしいような気になる。ところで、この漫画の作者がボーイズラブ上がりとかいう話があって、ちょっと探したりしたが入手はできなかった。
 お次は、山本“KID”徳郁ジャダンバ・ナラントンガラグだ。これは期待のカード。なんか、ナラントンガラグって地方の怪物、みたいなイメージあるしね。あと、“KID”さんはなぜかずっと「いくと」という名前だと思いこんでいた。「のりふみ」って、地味な名前よね。それはそうと、ナラントンガラグの蹴りをいなして右ストレートを顎に一撃。スローでの映像なんかみると、漫画・アニメ・ゲームかって感じの動き。継母を射殺した十四歳美少女、てっきり親父とできているというオチかと思ったが、見逃してしまった。この話は姉妹間で男を寝取った話で、男視点の寝取られ話好きとしてはいまいちだが、どろどろした愛憎話自体は好きだ。
 そしていよいよ須藤元気の登場。いつも入場に凝る彼だが、この日は「ヘビメタ男」に囲まれて入ってきた。いや、しかし、アナウンサー氏はもっと他の表現思いつかなかったのかと思うヘビメタ。対するマイケル・ラーマはボクサー。しかしなんか、たるんでる感じ。こまめにローキックを刻んで、時に左回りに逃げる元気。結局目の上のとこざっくりカットさせてTKO勝ち。しかし、再戦はボクシングでってそりゃないだろラーマさん。星一徹の人生相談を見て思ったのだけど、『神聖モテモテ王国』のファーザーの要素の一つと思ったんじゃよー。あと、急に加藤大とかいうダイエットしたデブの話を入れるな。お陰で十四歳美少女殺人犯話のラスト見忘れたじゃないか。
 テレビでの締めを飾るのは武田幸三対ブアカーオ・ポープラムック。しかし、武田もムエタイの人なのに、ムエタイハンターってのはおかしくないか?例えばフィリオを指して空手キラーとは言わないだろうに。序盤は‘間合い地獄’的立ち上がり。ムエタイの試合のペースだろうか。ところで、小さいころ父に「世界最強の格闘技はムエタイだ。その証拠に、アジアで他国に侵略されたことのないのはタイだけだ」と民明書房的な事を言われ、それ以来心のどこかで「ムエタイ最強」の意識がある。結局、延長でスタミナの差が出たか、ブアカーオの勝ち。全般的に楽しめる試合が多かった。