ドイツ国民に告ぐ

 今日も午前中だけ働いて(競馬関係サイトなどをだらだら見て)、午後から桜木町あたりに行く予定だ。俺は就寝と起床の時間についてはかなり健康的な方で、今朝も目覚ましなしで平日と変わらぬころに起きた。しかし、急ぐ必要がないので、掃除などしながらだらだらする。
 そんな中、毎週土曜朝の習慣となりつつあるのが、テレビ東京のアニメ『ビューティフルジョー』と『ケロロ軍曹』の視聴だ。前者はゲーム、後者は俺の知らぬ類の雑誌に載る漫画が原作のようだ。事の起こりといえば大仰だが、いつものようにテレビのチャンネルをガチャガチャ変えていて、「ビューティフルジョー」の妙な頭身と色合いが目に入ったのが始まりだ。そのまま、「これはどこの国のアニメか」などと思いながら見終えると、「ちょっとまった」とカエルが出てきたという話である。これらは毎週欠かさず見ようと思うほどではないが、その時間にテレビの前に居ればつけておくつもりではある。俺がちゃんとアニメを見たのは『∀ガンダム』くらいなもので、ネット上のアニメ話などにはとんとついていけない。
 今朝も『ケロロ軍曹』を見終えて、家を出た。俺のアパートは斜面に段々にそびえており、俺はその一番上に住んでいる。階段を下りていくと、土曜というのに水道管工事をしている。その路地は車どころかバイクがやっと通れるような狭さで、トラックなんてとてもじゃないが入れない。そこで工事の連中が持ち込んできたのが、小型のキャタピラ付きで、ちょうどケッテンクラートのバイク部分を無くしたようなものだ。俺は狭いところの土砂を運ぶためだけにあるであろうそれが、何とはなしに気に入ってしまった。そうだ、この項目のタイトルは、単にケッテンクラートから思いついただけで、俺がドイツ国民に告げたいことなど何一つないのだ。