キタサンサブチャン

 昨夜テレビをザッピングしていると、ダウンタウントーク番組に北島三郎が出ていた。で、競馬の話題だったのでしばし観賞。視聴者から寄せられた情報では「サブちゃんは競馬場に二千万持ってくる」というもので、サブちゃんはそれを否定して「一千万くらい(だったかな?)」みたいな話。さすがに豪気な話ではある。
 競馬ファンなら常識だが、北島三郎は馬主だ。僕も一回競馬場で見たことがある。とはいえ、札束を穴場に突っ込む姿ではなく、佐々木竹見の引退セレモニーに来たときの話。手すりの目の前を歩いて通り過ぎていったのだから、驚いてしまった。テレビで見るよりは小柄な印象だったけど、「おお!」と思わせる存在感。
 そういえば、地方競馬にとっても大きな存在であるはずだ。漫画『優駿たちの蹄跡』で読んだエピソードだけれど、ある地方の元騎手が調教師免許に受かったはいいけれど、調教師会との反目で厩舎を開業できない。そこで一役買って話をつけたのがサブちゃんだという。その調教師とは、言わずと知れた船橋川島正行。すなわち、高い実績を残しダーレーの主戦厩舎となり、今年のドバイへアジュディミツオーを送り込もうという調教師である。もし、つまらないいさかいで開業ならなかったら、地方にとって大きな痛手だったろう。
 そんなわけで、北島三郎は競馬にとって大切な人である。さらに願はくは、一千万と言わず、二千万、三千万と地方競馬に金を落としていってもらいたいもの。もちろん、持ち馬が活躍することも期待しております。