西塚安夫調教師の死

 美浦トレーニングセンター西塚安夫調教師が12月10日(水)10時17分、病気のため亡くなった。63歳だった。

http://keiba.radionikkei.jp/keiba/news/entry-160175.html

 西塚安夫調教師と聞いて、何かイメージできる競馬ファンはどのくらいいるだろうか。プロフィールの顔写真が怖い(失礼)と思い浮かべる人はいるかもしれない。ともかく、あまり活躍馬を管理していたとはいいがたい。しかし、自分にとっては思い入れのある調教師であり、厩舎である。なぜならば、初めて好きになった馬、カネツクロスの調教師だったからだ。これは大きい。カネツクロス以後も、たとえば、ほら、あの女馬……。

 そうだ、グロリーシャルマンとか管理してた。あと、カネツクロスの下のヤギリテイオーとかもいたと思う(思う、というか、一瞬チキリテイオーかと思って調べたりしているので、これは正確な表現ではない)。それにエフテーの馬。あとはアジヤフウジンなんかも管理していなかったか(netkeibaのデータベースでは確認できない)? 専門紙などにコメントするのは、いつも工藤調教助手という人だったと思う。
 まあ、ともかくカネツクロス以後も気になる厩舎であった。調教師ランキングなどを見るときも思わず目が行ったし、出馬表で見かけると「お、西塚厩舎」などと意識したりもした。それはもう別に人に話したりするようなこともなく、実にひそやかな思い入れであったわけだけれども。
 そういうわけで、この西塚師の訃報は残念きわまりない。自分が競馬に入った足がかりが一つ消えたようだ。ご冥福をお祈りします。

関連______________________

  • wikipedia:西塚十勝……西塚師の父も調教師だった。で、それなりに競馬絡みのエピソードを知っているつもりだったけど、この方のエピソードはまったく知らなかった。

西塚は調教師として、コマミノル(オークス)やミスカブラヤエリザベス女王杯)などで大競走制覇の実績を残している。
だが、それと同じかそれ以上に驚異的な強運の持ち主として知られ、その人智を超える強運ぶりは「厄除大師」「ミスター強運」などの異名を持つ程であった。