ストーマ外来での学びは多かった

市大病院のストーマ外来へ行った。文字通りストーマ(人工肛門)の外来である。ストーマの調子や装具についてのアドバイスが行われるのだという。退院後三週間。退院時にこの日程を聞いたときは「もう少し早いほうがありがたいのだが」と思ったりしたのだが。

 

……したのだが、行ってよかったストーマ外来。自分が使っている交換道具一式と交換用の新しい装具を持ってこいというので、てっきり入院時と同じく自分でやってあれこれアドバイスされるのかと思ったら、全部やってくれて、お手本を見せてくれた。以前の記事に書いた内容とは別手法を学んだので、ここに追記する。むろん、造設直後と、あるていど落ち着いた現在のストーマでは状況が違う。なので違ってくるところもある。まあ、当事者はそれぞれの病院で教わったやりかたでやるのだろうから、これはおれのためのメモということになる。

 

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行ったのは前回の診察と同じケア室。ベテラン看護師とまだ若そうな看護師の2人。結果的に若そうな看護師はずっと見ているだけだったので、見学だろう。となると、ベテランはWOCナースという専門家なのか。とくに名札などに書いてなかったのでわからない。その可能性はあると思うが。

 

まず、着用している装具を外す。リムーバー(剥離剤)を使って皮膚にダメージを与えないように慎重にやる。これは習ったことと変わらない。

 

が、いきなり次の手順が違った。皮膚側に残った粘着シートの固くなったものを、先にリムーバーを使ってきれいにするのである。入院時の手順では、洗浄剤で洗ったあとに、仕上げとしてリムーバーを使っていた。そこが違った。

 

洗浄、これは変わらない。ただ、おれはなんとなく二度洗いしてしまうが、一度でさらっと終わらせていた。

 

次はストーマのサイズ測定である。おれは入院時にもらったストーマ装具メーカー製の紙(半円がいくつもあって、それを当てて縦横を測る)を使っていたが、ノギスでピッ、ピッと測って、「横2.5cmと縦2.4cmだから、カットは3cmの真円でいいですね」とのこと。入院時はむくんでいて大きかったが、おれは横3cm、縦2.8cmと測り、ほぼ3.5cmで切っていた。うーん、きついとどうなのか、貼るときむずかしくないか。ただ、大きすぎてもよくないだろう。

 

さて、いつもの手順なら、次は皮膚保護剤のアダプト皮膚保護シール(7806)のカット→ストーマパウダーふりかけ→カットした皮膚保護シール貼り付けだ。ところが指導看護師は、「先にこっちに貼ったほうが早いですよ」と、装具の接着面を剥がして出して、そこに切った保護シールを貼ったのである。ううむ、たしかにパウダーをふりかけたあと、おなかに保護シールを貼ると、なかなか貼り付かなかったり、やっている最中に排出があったり困る。これのほうが早い。ただ、丁寧にやらないと、接着面同士がくっついたりしてしまう。やるなら慎重に、だろう。

 

と、それ以前に指摘されたことがある。おれが「ストーマの右側がくぼんでいると言われて、二重に保護シールを貼っているのですが、どうも左側のほうがくぼんできている感じで、そちらも二重にしています」と言うと、「いや、右側のほうが横に長く溝になっています」とのこと。

 

そして、装具の接着面に保護シールを円型に囲んで貼ると、左側に小さく、そして、右側にまっすぐ伸ばしたシールを長く貼った。なにか内側の円の外側に出るくらい長く貼った。そういうものか。

 

さて、ストーマの周囲にパウダーを振りかける段である。ここで驚いた。「溝がある」という右側、そしてちょっと赤くなっている右側に、ほんのちょっとだけふりかけて、さらに指で拭き取ったのである。ほとんどパウダーが残っているようには見えない。「こんなに少なくてもいいんですか?」と聞く。「みなさん、入院時に教わったままに周囲にふりかけるんですが、もうストーマと周囲の間が安定しているので、これで十分なんですよ」とのこと。思わず「かければかけるだけいいと思っていました」と言ってしまった。じっさい、そうしていた。いや、びっくりだ。たったこれだけでいい。いやはや。

 

そして、先に保護シールが貼られた装具を貼り付ける。貼り付けるときのコツもおしえてくれた。とにかく皮膚を伸ばす。ただ、指一本など点で引っ張るとゆがむ。なので、小指の先から手首までの線を使って皮膚を伸ばす。おれは右利きなので、左手で皮膚を伸ばす。そして、その状態で装具を貼り付ける。

 

……のだけれど、片手でうまく貼れるだろうか。これはむずかしいのではないか。そもそも、背もたれに対して斜めの姿勢でというが、ユニットバスのふちに座ってやっているし、さあどうしよう。

 

でも、やはりプロに貼ってもらった装具の調子はすこぶるいいのである。外を歩くときの違和感はさすがにあったが、アパートに帰って座って作業などしていると、ぜんぜん楽なのだ。なにが違うのか? やはり皮膚にしわなくピタリと貼られているからであろうか。

 

あ、あと、装具のふちの透明部分の下がちょっとかゆくなりますと言ったら、それは隙間があって動くときに少しこすれるからそうなるといって、サージカルテープを短く切ったものをピッと貼ってくれた。これで動きがなくなるというが、いや、二日目もそうなのか試してみるか。

 

そうだ、二日目だ。おれはかゆさが不安&不愉快になり、入院時に中二日交換していたのを、こないだから中一日にしていたのだ。だが、今日剥がした装具を見て、「まだ剥がすのはもったいないくらいに見えました」とのことで、中二日でもいけますよと言われた。

 

うーん、おれの計算ではストーマ閉鎖手術まで中一日で回してちょうどあと一箱買ってちょうどいいというものだったが。あらたに教わったやり方でかゆさなどが生じなければ、中二日で回すのもいい。病院が勧めた業者は装具のバラ売りをしてくれる。バラ売りは頭にあったが、それはありだ。そして、バラ売りしてくれない皮膚保護剤をもう一箱買うのだけは避けたかったので、その消費が減るのもいい。もちろん、おれがやると装具交換にえらく時間がかかるので、その時間を減らせるのも悪くない。

 

まあとりあえず、プロがやってくれたこの装具は二日もたせよう。その先はその先で考える。以上。