学歴を低く偽り2人免職 青森市営バスで3人目

http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2005012101001373_National.html

 青森市交通部は21日、高卒以下でないと受けられない市営バスの運転手試験で、大卒・短大卒を隠して合格、要件を欠いたまま勤務したとして大卒の43歳と短大卒の35歳の男性運転手2人を20日付で懲戒免職処分としたと発表した。

 一人目の事件もニュースとして取り上げられていたっけ。そして、これを読んで一つのエピソードを思い出した。それは、以前テレビ東京の深夜に放送されてた、マイケル・ムーアのテレビ向け番組の一つだ。ある男性が長年の夢だった警察官になろうと、試験を受ける。ところが、ペーパーテストで不合格になってしまう。しかし、それが及第点に達していないならともかく、警察官に相応しいとされる水準より高いから、という理由だったのだ。そこでムーアは、例の調子でその男性を馬鹿化しようと試みたり、現職の警察官にぶっつけで知能テストをしたりする、という内容。それを見て、「アメリカも(というのは乱暴な言い方か。その州だか郡だかでは、だ)理不尽なことやってるなぁ」と思ったものだが、日本でも似たような話があったということだ。
 まあ、あくまで「似たような」程度の話。知力テストの結果と学歴とでは、雇用(
政策?)の条件という面からちょっと違ってくるだろう。要件に大卒以上という職の口ばかりではなく、高卒者の道も残しておかなきゃいけない。ただ、それでも似たような理不尽さを感じるのも事実。もし、高卒の人ならば、その時点から頑張って大卒の資格を得られるけれど、ちゃんとした大卒の人はどうあがいたって資格を取り消すわけにはいかないのだから。どうしてもバスの運転手になりたかった、とかいうなら、ちょっと同情すらしようじゃないかといったところ。
 しかしなんだ、必要以上の学歴を隠すのは、実際に無かった学歴をでっち上げるより簡単そうに見えるものだが、ちゃんとばれてしまうものなんだな。俺もきちんと高卒の学歴を守って、いずれ路頭に迷ったら、優先的にどこかのお世話になりたいものだ。